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7月26日 幽霊の日 second
世月とラスボス

世「今年もこの日がやって来たわね」
カ「もう1年も経つんだねぇえ」
世「貴方、普通に喋れるんだから普通に喋りなさいよ」
カ「そうするとほら、僕の不気味さとか気味悪さとかおどろおどろしさとかが霞むでしょ?ただのプリティーガールになってしまうでしょ?」
世「ちょっと、自画自賛キャラは私で間に合ってますから。そもそも貴方、ガールじゃないでしょう」
カ「その辺りはどうでもいいでしょ。ていうか、今日は猫と小娘はいないの?」
世「あの子達がいると、あまり羽目を外せないじゃない?」
カ「君は何をする気なの?前回よりも上を目指すの?あまり言いたくないけど、君絶対に僕より性格悪いよね?」
世「失礼ね。私は許されることとそうでないことの線引きは出来ているわ。人様から家族を奪い取った挙げ句、沢山の人を犠牲にして全てを奪い尽くそうとする程に腐りきってはいないわ」
カ「例え腐っていてもそれは僕の生き甲斐であり譲れない信念だからね。でも君の場合は楽しんでるだけだから、どちらが性格が悪いかと聞かれるとやっぱり君だよね?」
世「……………さて、今日はどうするかだけど」
カ「(面と向かってハッキリと言ったのに聞かなかったことにしたよこの人)」
世「何か意見はあって?」
カ「……そうだね。1年が経って状況も大分と変化したことだし、そうなるとやることの幅も広がってくるよね」
世「そうね。…今年はおじい様を痛い目に遭わせたいわ」
カ「どうしてまた唐突に。…君、おじいさんにはお世話になってるんじゃないの?あれこれしてもらってるんでしょう?」
世「生きていた頃は媚びて利用していたけれど、死んでしまってはそれも出来ないじゃない。そうなるとあんな屑野郎に価値はないわ」
カ「めっちゃディスる。てかやっぱり君、究極に天使って肩書きが似合ってないよ。悪魔もびっくりの大魔王気質だよ」
世「かーくんにぶちのめされる前に塵にされたいの?…言っておくけどまだ完全体でもない貴方なんて、今や完璧にあの学校を力を操れる私にかかれば赤子の手を捻るよりも簡単なのよ。よく覚えてらっしゃい」
カ「やっぱり言ってることが120%悪役だよね。いっそ見習いたいくらいだよ。いっそ姉御と呼ばせて欲しいくらいだよ」
世「それは許可するわ」
カ「許可するんかい。……てか、何で僕がこんな立ち回り…」
世「どうやってあの老いぼれを地の底まで突き落としてやろうかしら?」
カ「いやまぁ…僕的に、というか一応この作品において一番の悪役として?人を這いつくばらせるようなことをすることに異論はないけど…どうして急にそこまで懲らしめたくなったの?」
世「え?人をどん底に突き落とすのに理由なんているの?」
カ「おまわりさーん。ここに生まれながらの悪党がいまーす」
世「冗談よ。大体、貴方だって生まれながらの悪党でしょう」
カ「君を見てると自分が生ぬるく感じてしまうけどね」
世「失礼しちゃうわ。…あのジジイを懲らしめたいのは、深月がお父さんの仕事を手伝うようになってお父さんの権力が延びているのが気に入らなくて、あの手この手でお父さんを陥れようとしているからよ」
カ「あの手この手?」
世「それは割愛するわ。けれど、お父さんの信用を失くそうと色々と動いているみたいなの。勿論、先々で出鼻を挫かれているけれど」
カ「ならいいんじゃない?」
世「そうね。けれどこの辺りで一発がつんとお灸を据えてもバチは当たらないわ。何よりおじい様の泣きべそなんて爆笑…ごほんごほん」
カ「いまちょろっとどころか、大方本音が出てきてたよね」
世 「今日は丁度お母さんもお父さんと一緒に海外に行っていて、私が悪巧みをしても気づく人がいないのよ」
カ「悪巧みとか言っちゃってるし」
世「ということで、盛大にやるわ。双月にお願いしてメイドさん達には根回ししておいて、あの老いぼれをとことんまでに泣かせてやるのよ」
カ「そんなことして、心臓発作とかで死なないよね?」
世「心臓から毛が生えているような老いぼれよ?少々のことで死ぬもんですか」
カ「それならいいけど…って、何で僕が人間の心配なんかしてるの?」
世「二度と悪さしない…なんて、あの老いぼれが思うことはないんでしょうけど。しばらくはお父さんの邪魔をする気力を失くすくらいには参ってもらわないといけないわ」
カ「具体的には何をするの?」
世「そうね…まず逃げられないように縛り上げて《自主規制》とか、《自主規制》するとか?あとは床に張り付けて《自主規制》《自主規制》もありかしら?」
カ「………絶対に本編では顔合わせたくないな、うん」


世月がもう、悪を地で行きすぎてカレンちゃんの邪悪さが霞みに霞むという。悪役が悪役としての威厳をなくしてしまったらダメなんだけどなーと思いつつ、こんなことをしてしまうのですね。
大鳥グループのおじいさまは一体どれだけ嫌われているのか。どの家庭もそうですが、この家庭はガチめに色々とヤバい…という設定額が頭の中にだけあって、でも別に本編には関係ないのできっと大鳥家の忌まわしい過去が語られることもないんだろうなぁと。
大鳥家の一族…とかちょっとやってみたい気もしますが、その前に本編を進めろって話ですね笑

2019/07/26 13:25



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