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日常 | 小話 | 落書



5月18日 言葉の日
桜生と春人と秋生
おまけはいつもの先輩たち

桜「例によって語呂合わせです」
秋「百歩譲って『5』が『こ』で『8』が『ば』なのはいいとしましょう。どこら辺がと?」
春「18の1は10。10はトウって言うからだろうね」
秋「頓知じゃねんだから…」
桜「そんなの言い出したら切りがないって。そんなことより、今日は言葉の日だよ」
秋「……だから?」
桜「自分が絶対に口にしないようなことを言ってみよう」
春「…例えばどんな?」
桜「先にシャワー浴びてこいよ、とか?」
秋「それ、モノマネとかの絶対に言わない台詞でよく聞くやつじゃね?」
桜「そう。その通り」
春「つまり、普段の生活で言わないようなことを言うってことだね」
桜「うん。でも自分で考えても面白くないから、例えば秋生が春くんに言わせたいことを考えて春くんがそれを言う…的な」
秋「春人に言わせたいことなぁ…人の幸せそうな顔を見ると幸せになる、とか。皆が幸せならそれでいい…とか、そういうの?」
桜「あー、確かに言わなさそう。人の不幸が命の源だもんね」
春「君たちは俺を何だと思ってるのかな?…俺だって皆が幸せならそれだけで幸せだよ?」
桜秋「………ないわー」
春「何て酷い顔」
桜「まぁでもいいね。なんていうか、現実ではきっと一生聞くことないんだろうなっていうこの感じ」
春「じゃあ桜ちゃん、秋生に不味い飯作りやがって!ってちゃぶ台返しして」
桜「どこの星一徹?…不味い飯作りやがって!」
秋「……どこの茶番だよって感じだな」
桜「僕って基本ひょうきんだから、何やっても茶番に見えちゃうよね」
春「じゃあ、そこの隅っこに体育座りしてどうせ出来損ないなんだ…ってしょげてみて」
桜「どうせ僕なんて秋生より勉強も出来ないし料理も出来ないし、出来損ないの穀潰しなんだ……」
春「……意外とリアル」
秋「なんか可哀想になってくるからやめて」
桜「あはは!僕の演技力の賜物だね!」
春「なんという切り替えの早さ」
桜「心配しなくても実際そんなことぜーんぜん思ってないから!だって僕、秋生みたいにドジでも間抜けでもないし、毎日のように夏川先輩に馬鹿って言われないもん」
秋「やっぱりもう少しやってろ」
桜「もう終わりでーす。てことで秋生、馬鹿か貴様はやって」
春「うわ、本当に一生絶対に言うことがないだろう台詞だね!」
桜「一生言われ続けるだろうけどね。はい、どうぞ!」
秋「…馬鹿か貴様は」
桜春「迫力がない!やり直し!」
秋「何で俺だけやり直し!?ていうか迫力って何だよ!」
春「あれじゃない?最近夏川先輩、秋生に優しくなってきたから…言われる頻度が少なくなってきたせいで、再現度が低い」
桜「あー、なるほど。ちょっと夏川先輩の前で馬鹿やって言われてきて」
秋「何でわざわざ自分で言われにいかないといけねんだよ。怒られて叩かれていいことなしじゃねぇか」
春「本当にそうかな?」
秋「…何が」
春「最近は夏川先輩も秋生の馬鹿さ加減に諦めつつあるのか…馬鹿か貴様はと言われることも少なくなってきて、たまに言われるとときめいてしまうというタレコミもありますが」
秋「………」
桜「あ、図星なんだ」
秋「…し、仕方ないだろ!怒っててもかっこいいんだから!何しててもかっこいいんだから!」
桜「じゃあ、そのかっこいい夏川先輩は自分のものって世のヘッド様ファンに宣戦布告しといて。どうぞ」
秋「……世界一かっこいい華蓮先輩は俺のものなので、誰にもあげません!!」
桜「おおー、これはこれで本人を前にしては絶対に言いそうにない台詞」
春「よし、名前の所ヘッド様に変えてー、例のジャケットの子の宣戦布告ですってファン同士のライングループで流しちゃお〜」
秋「馬鹿かお前は!」
桜「あ、今のはいい迫力だったよ」
秋「どうでもいいからそんなの!!」
春「そうし〜ん」
秋「うわあああ!ヘッド様ファンに殺される!!」


華「……春人から音声メッセージが送られてきた」
深「質の悪いウイルスに一票」
李「呪いのメッセージに一票」
双「君たちは俺の恋人を何だと思ってるのかな?」
侑「まー、春くんなら華蓮にでも仕掛けかねないよね。とばっちりは深月だし」
深「いや何で全部俺で決まってんの」
華「……消すか?」
双「それで秋生の胸キュンコメントとかだったらどうすんだよ」
李「果たしてそんな可能性があるのか」
双「…………そりゃあ、まぁ」
侑深「ないない」
華「……結局どうしろと」
李「物は試しか、触らぬ神に祟りなしか。お前が好きな方にしたらいいだろ」
華「とりあえず保留だな」


早く聞いてほしいものですね。
それを聞いた華蓮の反応も、聞かれたと知った秋生の反応も気になるところです。

2019/05/18 10:16



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