Day

newinfomainclap*res


日常 | 小話 | 落書



5月13日 メイストームデー
大晟と要に追い詰められる龍遠さん

要「バレンタインデーから88日目、八十八夜の別れ霜らしいぜ。自分で言ってて全然意味わかんねーけど」
大「5月の嵐の日ってことで、別れを切り出すのに最適な日らしいな」
龍「なぜ俺を見るのかな?」
大「いや…そろそろかなって」
龍「何が?」
要「今がチャンスだ!っ的な」
龍「だから何が?」
大「分かってるくせに認めたくねぇんだな」
要「その時が来てもあんま落ち込むなよな」
龍「いやいや、その時って何かな?」
大「まぁほら…しばらくはお互いが顔合わさないように工夫するからよ。そのうち立ち直れんだろ」
龍「ちょっと、そうなった呈で話すのやめてくれる?そんなことにはなりませんから」
要「でも稜海が来たぞ。ほら」
龍「え」
大「真剣…な表情ではねぇが、明らかにお前に用事がある風だな。要、ちょっとあっち行くぞ」
要「はーい。……龍遠、どんまい」
龍「えっ、ちょっとっ…どんまいとか言わないでくれる!?」

稜「龍遠、今日…」
龍「却下」
稜「は?」
龍「却下。絶対に認めません」
稜「…まだ何も言ってないだろ」
龍「いいえ絶対に認めません。例え刺し違えても別れないからね」
稜「物騒だな…何の話だよ……」
龍「え、別れ話じゃないの?」
稜「はぁ?何で俺がそんな面倒臭ぇ話しなきゃいけないんだよ」
龍「…だって話があるみたいな顔して近寄ってくるから」
稜「今日の責任者会議が延期になったって言いに来ただけだ」
龍「本当に?別れ話しようとしたけど、俺がうるさいからやめたとかじゃなくて?」
稜「違う。大体、そんな考えるだけで面倒臭そうなこと考えたくもない。そんな面倒な話するくらいなら死んだ方がマシだ」
龍「また…面倒臭がりの鑑みたいなことを…だから死にかけるんだよ?」
稜「そうだよ。だからお前がもっとしっかりしろ」
龍「あ、はい。ごめんなさい…って、それちょっと違うくない?いや俺がいけないんだけど…なんか違うくない?」

要「死ぬのが嫌ってよりも、面倒臭いのが嫌って方が上なんだろうな」
大「あそこまでいくと一種の悟りだな…。そのうち息するのも面倒臭いとかって死にそう」
要「あり得る…。大晟も大概面倒臭がりだけど、そんなことで死ぬとか勘弁しろよ」
大「俺は死ねねぇし、いち飼い主としてペットを残して死ぬわけにもいかねぇからな」
要「いちペットとして、飼い主を置いて死んじゃダメなんだよ」
大「俺がいないと寂しくて生きていけねぇからな。ウサギだし」
要「………とにかく、勝手に死ぬなよ」
大「当たり前だ」


極度の面倒臭がりも考えものですね。
あんな面倒臭がりなのによく責任者が務まってるなって話ですが、面倒臭がりだからこそ完璧に管理して看守の余計な干渉を減らしてるんですね。
そして大晟と要のどっちがペットか論争はいつか決着がつくのか。まぁ要以外はみんな要がペットだと思っているので、決着はついてるようなものですが。

2019/05/13 13:57



[Top]
×
「#オリジナル」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -