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4月11日 ガッツポーズの日
桜生と李月と華蓮と秋生

桜「ねぇねぇ、何かガッツポーズをするようなことしたい」
李「…例えば?」
桜「夏川先輩にゲームで勝つ!とか」
李「桜生。世の中にはな、努力ではどうにもならないこもあるんだぞ」
桜「いや、僕は努力じゃなくてズルでいいんだよ。勝てれば」
李「お前にはスポーツマンシップの欠片もないな」
桜「いやそりゃ公式の場では話は別だけど。夏川先輩って、もはや存在が反則じゃん?夏川先輩そのものがチートなんだよ?」
李「………まぁ百歩譲って、その意見を受け入れたとして。どうやって勝つんだ?」
桜「まず最初から特大ハンデ付きで、ここだ!ってところで秋生に抱きついてもらう」
李「他人を巻き込むなよ…」
桜「秋生も夏川先輩がゲームで負けるところ見たいって。出来ることならすると協力を得ております」
李「お前らは揃って………待てよ。前に1回だけあったよな?桜生が奇跡的に勝った時が」
桜「あれは秋生がちっちゃくなってる時だったから、記憶が曖昧なんだって。僕的にはガッツポーズものだったけど…そうそう、あんなガッツポーズをしたいんだよ!……つまりそれを再現すればいいんじゃない?」
李「どうだろうな。結果的に打ち解けてたから…やたら甘えてくる可愛い秋に華蓮が美味しい思いをするだけなんじゃないか?」
桜「え、その辺はリセットされるんじゃないの?またちょっと距離を置いてもらって、夏川先輩の心をえぐろうよ」
李「お前は誰の影響でそんなに性根が腐った奴みたいになったんだ……」
桜「……」←本気で言ってる?という顔で李月を見つめる
李「……分かった俺のせいだ。俺にはあいつのような慈悲はない、認める」
桜「でしょうとも。ということで、さっそく亞希ちゃんか良狐ちゃんかやっくんに頼んでやってもらおう!」
李「だがそれだとまた秋生の記憶には残らないんじゃないのか?」
桜「あ、確かに。…まぁ、録画して後で見せてあげればいいってことにしよう。夏川先輩にべたべたな自分を見て悶絶する秋生も絶対に面白ろ可愛いし、僕的には更によし」
李「お前…本当に容赦ないな……」

そして。

桜「ということで、ちっちゃい秋生を用意しました。夏川先輩、勝負しましょう」
華「は?何の話だ?」
李「俺の育て方が悪かったんだろうな……」
華「は?ますます何の話だ?」
チビ秋「あ、かれんだー。だっこー」
華「…は?」←訳も分からず秋生を抱き抱える
桜「いや待って待って。そこリセットじゃないの?」
李「秋…お前覚えてるのか?」
チビ秋「わすれないよ!かれんだいすきー」
華「……」
桜「何この子!きゅんきゅんしちゃう!」
李「お前はきゅんきゅんしてる場合じゃないだろ」
桜「だって想像を絶する可愛さだよ。心の荒んだ僕にはこんな可愛さ出せないもん。ねぇ、夏川先輩!」
華「……俺には処理できない」
李「いやお前がリセットされてどうする?さっさと慣れろ」
華「そう簡単に言うな」
李「逆に何が難しいんだよ。なぁ?秋」←秋生をくすぐる
チビ秋「きゃはは!くすぐったいー」
華「………やっぱり俺には処理できない」
李「何だお前は、しっかりしろ!」
桜「いやでもこんなに可愛かったらそうもなるよ……って、え?てことは、これはこれで気が散ってよしじゃない?ていうか効果絶大ってことだよね?」
李「そうだな。この腑抜けが相手の今なら、確実に勝てる」
桜「夏川先輩、武器なしガードなしブーストなしで正々堂々勝負です!!」
華「は?」
李「…どこら辺が正々堂々?」
桜「シャラップ!さぁ、さっさと座って!秋生は離さないで!コントローラー持って!」
チビ秋「げーむするの?かれん、まけないでね!」
華「………」
桜「ばか秋生っ。そんなこと言ったら…」
華「ほら桜、さっさと座って、コントローラー持て」
桜「あ、これ秒で負けるやつだ」


秒でこてんぱんにされる桜生でした。
そして華蓮はしばらく小さいままの秋生と楽しく遊び、元に戻って恥ずかしさに悶絶する秋生を楽しく眺め、完全に美味しいところ取りでした笑
勝負は正々堂々しましょうね!

2019/04/11 12:59



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