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2月14日 バレンタインデー
我が家の料理人の究極のチョコとは如何に

深「いや別に欲しいわけじゃねぇよ?ねぇけど?朝イチで秋生君に恵んで貰ってね、はどうなんだ?」←ファンからのチョコを貪る
侑「いやだってそこにプロがいるんだもん」
双「俺なんかさ、開口一番にチョコは秋生から貰ってください、いやむしろ俺が貰う側ですよね?って真顔で言われたから」←ファンからの爪の封を閉じる
李「俺は笑顔で秋生から貰ったら僕にもちょうだい、一人で食べたら許さないからねって言われたな…」
深「まぁ…奴等に言われて秋生は俺たちの分まで……つーか多分、全員分作ってくれるだろうけどな」
侑「つまり、僕たちは間違いなくアホみたいに美味しいチョコが食べられるから文句はないんだけどね」
双「しかしながら!俺たちに与えられるものがアホみたいに旨いってことは、華蓮に贈られるものはどれ程のものなのかと気になってくるわけですよ」
李「まず原料のカカオを選別するためにガーナに向かうところから始まるだろうな」
侑「それだけに止まらず、それからパリに行って本場のスイーツを体感して…完コピを越える新しい奇跡を創造する」
深「いや、それもう高校生が恋人にチョコ作る次元じゃねーわ。パティシエがコンテストに出すためのやつだから」
双「でもそれが有り得なくないのが凄いし、そんなチョコは一体どんなんだ!って話に行き着くんだよ!」
華「………………食べるか?」
双深侑「え!?」
李「随分と気前がいいな」
華「義理チョコ定番の巨大な板チョコだからな。でかいのは材料が余ったかららしいが」
李「義理?……ああ、これお前宛じゃない…いやまぁ、お前宛なのか。ややこしい」
双「つまりヘッド様への義理チョコってこと?だから板チョコ?」
華「本人曰く、世界一究極の義理チョコらしい」
深「……まじでカカオ選別からしたのあいつ?ガーナ行ったのか?」
李「まぁ行こうと思えばうちの自家用ジェットでひとっ飛…」←勝手に食べる
双「何ひとりでさっさと食ってんだよ!せめて全部喋ってから食え!」
李「…………」
双「そして何か言えよ!」
李「………お前に与えられる本命チョコは食べたら死ぬのか?」
華「どういう感想だよ」
双「死ぬほど旨いってこと?」
深「そういうことな…」←勝手に食べる
双「あ!深月まで!つーかせめて喋りきってから食えっつってんだろ!!」
深「…………」
双「だーかーら!何か言えよ!」
深「………華蓮…死ぬのか…」
華「だからどういう感想だよ」
双「もう!俺にもく…」←食べる
侑「3人ともそういうところは本当に兄だ…」←食べる
華「コントでもしてるのかお前らは」
双侑「………」←台詞を下さいと目でアピール
華「…はいはい、何か言え。これでいいか」
双侑「………あの世に行ったら世月によろしく」
華「勝手に言ってろ」


秋「華蓮先輩、どうぞ。これが世界一究極の本命チョコです」
華「お前それ気に入ってるのか?…ありがとう」
秋「いや究極って言っとけば雰囲気で美味しく感じるかな?的な」
華「ガーナとパリに行って尚も雰囲気を必要とするのか……」
秋「え!何でそれを!?」
華「本当に行ったのか。……つまり俺は死ぬと?」
秋「……確かに、気合いの入れようが愛執女レベルだと春人には言われましたが、流石に毒は入れてませんし呪いもしません」
華「…そうか」
秋「何せストーカー予備軍ですので、込める愛の大きさがそんじょそこらの人たちとは桁違いというだけのことです」
華「そんな台詞をどや顔で言うやつがどうして未だに膝枕程度でギャーギャー言うのか俺は不思議でならない」


世界一究極の本命チョコはどんな味だったのか。
そして秋生くんは着々と愛のベクトルをずらしていくという笑
ハッピーバレンタイン。
2019/02/14 08:11



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