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1月30日 3分間電話の日
わいわいがやがや騒がしい面々

春「3分ってさ、短いようで長いよね」
秋「日直の時にさせられる謎の3分間スピーチだな。希に見る1分間スピーチの担任は優秀だ」
桜「時と場合によるんだよねー。こうやって話してると3分なんてあっという間でしょ?でも大勢の前で喋り続けるってのがキツいよ」
春「誰かと話すって場合も相手にもよるしね。電話でとなると余計に」
桜「まぁ僕は性格上誰とでもそれなりに会話出来ると思うよ。いつくん相手なら何の話しても3分じゃ収まらないし」
春「だろうね。俺もまぁ…どうだろ?それとなく話せるかな?」
桜「いけるいける。取材するみたいにいけば誰とでも話せるよ」
秋「俺は多分無理」
春桜「だろうね」
秋「俺にはフォローとかないのか」
桜「だって秋生だよ?夏川先輩相手でも絶対に無理」
春「むしろ夏川先輩“だと”無理じゃない?」
秋「ええまぁ否定はしませんけども」
春「いやそこはもっと強気にいこうよ。やれば出来るとか言おうよ」
桜「そんなんだからいつまでも付き合いたてのラブラブカップルみたいなんだよ?」
春「いや桜ちゃん、それはむしろ望ましいことだと思うよ」
桜「いいえ。いつも近くにいる身としては、マンネリ化しろとまでは言いませんがもう少し小慣れ感を出してほしいですね」
秋「お前らだって人のこと言えないだろ」
桜「僕たちは小慣れたラブラブですからー。見てる分には秋生たちよりマシだよ!」
春「まぁまぁ落ち着いて〜。とにかく秋生には慣れが必要ってことだね」
桜「そ。てことで、はい」←スマホ差し出す
秋「は?」
桜「今から3分間会話して。もう夏川先輩にかけてるから」
秋「は!?いやそんな急に…」
プルルル…
桜「はいもう繋がりましたー」
秋「えぇ…あ、もしもし華蓮先輩ですか?」
華「別の誰かが出たら問題だろ」
秋「確かに。…えっと……特に用事があるわけじゃないんですけど、3分間電話してても大丈夫ですか?」
桜春「(聞くのかよ…ダメって言われたらどうするの……)」
華「3分?まぁ別に……ああ、だから桜のスマホなのか。3分間電話の日だから強引に渡されたんだろ」
秋「おお凄い!よく分かりましたね!」
華「俺じゃない。李月だ」
桜「いつくん余計なことを…!」
春「李月さん流石〜。お見通しだね〜」
李「……お前らが会話に入ってきたら意味ないだろ」
桜「それはそっちも同じでしょー!」
李「叫ぶな。音が割れる」
双「スピーカーにするから全部筒抜けになるんじゃねーの?」
春「あ、双月先輩だ。やっほ〜」
双「やっほ〜」
桜「ちょっと春くん。そういうのは個人的に電話して。僕はいつくんに怒ってる途中なの」
春「…らしいので、電話しますね!」
双「あ、うん。分かった」
華「それなら桜も個人的に電話しろ」
桜「はっ、その手があったか。 秋生の電話かして!」
秋「いやそのまま華蓮先輩が李月さんに代わればよくね?」
桜「秋生は夏川先輩と話すの。はい貸して!いつくん今から電話するからね!」
李「はいはいどうぞご自由に」
秋「……このやり取り何なんですか?」
華「この上なく無駄なやり取りとしか言いようがないな」

深「…何やってんだあいつらは」
侑「何かと言われればバカップルの電話集会だよね。加わる?電話する?」
深「しねぇわ。ただの変人の集まりだろ、ここをどこだと思ってんだ」
侑「最寄りのスーパーの前だね。スピーカーなんかにするから目立ちまくってるね」
深「馬鹿って本当に移んのか?双月はともかく、華蓮も李月も段々と馬鹿路線になっていくのか?」
侑「いや、そんなことないでしょ……ないよね?…ないない。…………僕たちにも移る前に行こうよ」
深「移るって結論を出すなよ。……行くけど」


馬鹿は移りません笑
上級生組は、月に一度のスーパーの大売り出しの日に揃って買い出しに出てきているという設定。侑はこういう場合にのみ顔を隠しています。そして支払いは割り勘ではなくじゃんけんです。

2019/01/30 11:54



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