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日常 | 小話 | 落書



1月21日 ライバルが手を結ぶ日
李月と桜生
おまけは華蓮と秋生

桜「僕は思うんですよ。必要なのはライバルだと」
李「何で?」
桜「いやだってその方が盛り上がるでしょ?」
李「……まぁ、どうかな」
桜「夏川先輩といつくんは何かと張り合ってるけど、ライバルとは違うでしょ?別に同じ目標があるわけじゃないし」
李「まぁな」
桜「だからさ、例えばこう…そう、恋敵的な」
李「無理だな」
桜「早い。凄い即答」
李「恋敵ということはつまり、秋か華蓮を好きな相手が出て来て、それを秋か華蓮が取り合うって展開だろ?」
桜「そうだね」
李「考えてもみろ。あの2人の間に微塵も付け入る隙があると思うか?」
桜「無理だね」
李「でしょうとも」
桜「…いやでも待って。秋生が夏川先輩以外に靡かないってのはまず間違いないよ。だって夏川先輩って顔もいいし、勉強も出来るし、性格は…まぁちょっとあれな所もあるけど少なくとも秋生には甘々だし、僕にも優しいし…ついでに一生遊んで暮らせるくらいお金持ってるし……漫画の主人公でも珍しいレベルに兼ね備えてるからね。夏川先輩に苦手なものとかあるの?」
李「……世月?」
桜「それはなんか違う気が。もっとこう、侑先輩みたいに雷が怖いとか……」
李「どうだろうな」
桜「いつくんでも知らないの?それとも何か知ってて隠して…まぁ今はそれはいいや。とにかく、秋生が夏川先輩から他の誰かに気移りするなんて天地がひっくり返ってもない」
李「だろうな」
桜「でもね、それに比べて秋生は完璧とは言い難いでしょ?同じ顔の僕が言うのもだけど、顔は可愛いよ。料理が出来るのもいい。あと僕と違って夏川先輩には控えめで照れ屋な所も可愛らしさだったりするよね」
李「(分かってるならその横暴……豪快さを控えればいいんじゃないだろうか)」
桜「でも学力的な意味でなくおバカさんだし、自らが危険に飛び込むというよりも危険を呼び込むタイプでしょ?あと何回言っても聞かないし挙げ句の果てには開き直るし…まぁそれなりに問題点はあるよね。僕ほどじゃないけど」
李「まぁ…そうかもな(だから自分で分かってるなら控えればいいんじゃ…)」
桜「だからそれを全て補う完璧な誰かが現れたら?ちなみに狐憑きとか力があるとか契がどうとかってのは置いとくとして」
李「……いや、それでも無理じゃないか?」
桜「……うーん、無理か。じゃあ一体どうすればあの2人の仲を引き裂けると思う?」
李「華蓮を猫にするとか」
桜「それもうライバルとか関係なくない?ていうか何故に猫?普通ブタとかじゃないの?」
李「最後の情けだ。あいつ猫好きだし、他の野良猫とも仲良くやってけるだろ」
桜「夏川先輩猫好きなんだ…じゃなくて。捨てる前提ってどうなの。秋生が飼うでしょ」
李「ああ…それはそれで幸せそうで駄目だな」
桜「幸せそうとか以前に色々間違ってるから。あくまでも仲…つまり心理的な所を引き裂くわけだから、そういうどうしのうもないのは駄目だよ」
李「心理的に揺さぶるなら華蓮よりも秋だが…やっぱり無理だな」
桜「夏川先輩を凌駕する完璧な人なんていないと言いきっても過言じゃないからね。何せ夏川先輩のスペックの高さに加えて、ヘッド様というとっておきの切り札もあるわけだし」
李「……恋敵は諦めて、他に何か探した方がいいんじゃないか?よく観察してれば絶対に何かあるはずだ」
桜「そうだね。今後はもっとよく観察して2人の仲を引き裂く何かを絶対見つけ出そうね」
李「ああ、そうだな」


秋「あの人たちは俺らが嫌いなんですかね?」
華「馬鹿なだけだ。放っておけ」
秋「はぁ、そうですか。ちなみに、もし猫になったらもふもふさせて下さいね」
華「断る」
秋「でもそれを猫語で言われてもきっと分からないので、もふもふしちゃいますね」
華「引っ掻き回すからな」


ライバルが手を結ぶという漫画やアニメでは胸熱な展開とはかけ離れて、バカップルのおバカな会話でした。
李月と桜生はどうしても華蓮と秋生の仲を引き裂く方法を見つけたいようですが、果たして見つけることができるのか。はたまた、そのために2人を観察するも、常にラブラブしている2人を見るのに嫌気が差して投げ出すのか。結果は明白ですね笑

2019/01/21 13:46



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