Day

newinfomainclap*res


日常 | 小話 | 落書



悪役と遊ぼ!
第1回「こんな感じでやってくよ」の巻

カ「さて始まりましたぁ新コーナー、悪役と遊ぼ!のお時間ですよぉお。司会は僕、みんなのラスボスさんこと、鬼神カレンとぉお」
神「絶対的強欲神こと人間の神がお送り致します」
カ「ついに悪役の悪役による悪役のためのステージが用意されたねぇえ」
神「これも一重に目を見張るほどの大悪党っぷりを発揮した私のおかげですよ」
カ「僕がこんなこと言うのもだけどぉ、君はぁ悪党っていうかぁあ、魔性のクズだよねぇえ」
神「神に向かって頭が高いですね。いつもの私ならソッコー生け贄待ったなしですが、そんなことをしたらせっかく立ち上がったこのコーナーが終わってしまうので多目に見ましょう」
カ「初回で最終回とか洒落にならないからぁ、穏便にねぇ」
神「そうですね。では冒頭のフリートークもこの辺にして、このコーナーの流れを説明して下さい」
カ「おっけぇえ。このコーナーではぁ、僕たちがぁゲストをお迎えしてぇえ、こけ下ろ…楽しく談笑したりぃ、どぉでもいい本編の裏話を語ったりするコーナーだよぉお」
神「あくまで楽しく談笑が目的です、あくまで。ということで、記念すべき初ゲストをお呼びしましょう」
カ「初回ゲストはぁあ、悪党から善人に成り下がった元修羅の鬼、現低俗な鬼こと亞希ちゃんでーす」
亞「………帰る」
神「残念ながら出口はありません」
カ「最初が肝心なんだからぁ、大人しくゲストやってねぇえ」
亞「何で?何で俺なんだ?地獄か?ついに地獄に落とされたのか?」
神「貴方の行いを振り替えればいずれは地獄に落ちるでしょが、今はまだ先の話ですよ」
亞「ならば尚のとこどうしてだ。こんなクソみたいな面子に挟まれて、地獄の方がまだマシというものだ」
カ「今の発言は本来ならラスボス侮辱罪で死刑に値するところですがぁあ、穏便に進行するために聞かなかったことにしてあげるねぇえ」
神「初ゲストに貴方が選らばたのにはちゃんと理由があるのですよ、修羅の…低俗な鬼」
亞「お前に言い換えられるとなんかムカつくな」
神「それは愉快ですね。さて、どうして貴方が記念すべき初回ゲストだと思いますか?」
亞「知るか」
カ「それはすばりぃい、ちゃかちゃん!」
神「貴方が生き残ってしまったからですよ、低俗な鬼」
亞「いや唐突に意味不明過ぎるだろ」
カ「説明しよう!」
亞「あ、結構です」
カ「説明しよう!!」
亞「……俺に選択権はないと」
カ「当初の予定では、本日更新された第79話で君は神に殺されるはずだったんだよぉお」
亞「はぁ?」
神「貴方は私の前になす統べなく無惨にも散り、私はザマミロと唾を吐く。なんて素敵なシナリオ」
カ「違うでしょぉお。本当はぁ、君に殺されそうになったこの下衆がぁあ、狐ちゃんに標的を変えて襲いかかったところを助けて死ぬ!っていう、すっごくカッコよく有終の美を飾るはずだったんだよぉ」
神「貴方今下衆って言いました?」
カ「えぇ?気のせいじゃなぁあいい?」
神「……まぁいいでしょう。とにかく、貴方は死ぬはずだった。なのに生き残った!!忌々しい鬼め!!」
亞「俺にキレられても知ったことじゃないしな」
神「なぜ貴様のような鬼が生き残ったのか!!」
亞「それは多分、俺がみんなの愛するキュートでチャーミングな亞希さんだからだろ」
神「寝言は寝て言いなさい」
カ「まぁ、キュートでチャーミングかはおいといてぇ。愛されてるってのはあながち間違いじゃなくてぇえ」
神「この鬼のどこに愛され要素があるのか。微塵も理解できない」
亞「貴様にだけは微塵も理解して欲しくない」
カ「ちょっとぉお、話の腰を折って喧嘩しないでよぉお。今ぁ、説明してるでしょお?」
神「詰まるところ、貴方を殺してしまうと今後の展開でどんなに明るい話題を出してもずっと貴方の死を引きずって明るさ半減、いい迷惑というわけです」
カ「腰を折るばかりか僕の解説タイムを奪わないでよねぇえ。まぁいいけどぉ」
亞「勝手に殺しといて迷惑扱いか」
神「人間とはそういう身勝手な生き物です。とはいえ、この件に関しては大いに身勝手を振りかざして欲しかったですが」
カ「見事に修正が入ったねぇえ。まぁあ、あの子からは僕が沢山奪ってるしぃ、これ以上奪うとちょっと可哀想じゃね?的な気持ちもあったんだろうしぃ、狐ちゃんに至っては神様からも裏切られて恋人も死んでもうお先真っ暗だしねぇえ」
神「そうなると流石の良狐も立ち直れなかったでしょうねぇ。ああ、良狐の記憶を無くした時に殺しておけばよかった」
カ「余計な情けをかけるあたりぃ、悪党としてはまだまだだねぇえ」
神「情をかけたわけではありませんよ。良狐を穢したという責任と後悔を背負って、長い時をかけてじっくりと苦しみ死に逝けばいいと思ったまでです」
亞「俺の場合、散々人を殺してきた過去があるから大きな口は叩けないが。それにしても貴様は下衆の極みだな」
カ「僕も人のこと言えた義理じゃないけどぉお、言わば下衆界のレジェンドだねぇえ」
神「下衆ではありません。私が絶対的な神なのですよ」
亞「世界から跡形もなく消し去られて尚も宣うか」
カ「凄い迫力だねぇえ。僕もその精神を見習ってぇえ、もっと凶悪にならないとぉお」
亞「……本編で貴様らに接点がなくてよかったと心の底から思う」
神「接触していたらまず間違いなく私たちの勝ちだったでしょう」
カ「僕はまだ負けてないしぃ、負ける気もないからぁ。命拾いしたそのお粗末な魂もいずれは消し去ってあげるからねぇえ」
神「いいですね、その域ですよ」
カ「凶悪っぽくなってきたかなぁ?」
神「中々いい感じですよ」
カ「えへへぇ。じゃあぁ、僕に悪徳としての貫禄が出てきたところでぇえ、そろそろ締め括っとくぅう?」
神「そうですね。せっかくなので、悪党っぽく締め括っておきましょう」
カ「今回はここまでだよぉ。ということで、次回まで覚えてろぉお下等生物どもぉお」
神「…それじゃあ悪党が負けて逃げるときの捨て台詞ですよ」
カ「あれぇえ?…まぁ、いっかぁ。ばいばーい」
亞「終わり方が雑だな…」


悪役と遊ぼ!第1回でした。
かなり長く遊んでしまいましたが。
ええもうね、お前たちは誰だ状態ですね。特に神様ね。
酷すぎてね。
第2回をやっていいのか考えものですね。

2018/12/05 16:17



[Top]
×
「#ファンタジー」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -