池袋ランデブー | ナノ



※激しくキャラ崩壊ごめんなさい
※夫婦前提、秘密だったのにうっかり夫婦だとバレる…そんな話



多分、こんな俺達を見たら、俺達を知ってる奴らは卒倒するんだろうな。

そんな事を最近毎日のように思う。
池袋で天敵同士である俺と臨也は、最近、同棲を始めた。
目が覚めると隣に臨也が居る毎日は、幸せすぎてなんかもう言葉にできねえ。
アイツの寝顔を見たのは高校の時に屋上で居眠りこいてたのを見た以来だった。
………まあ、あれから好きになった、なんざ恥ずかしくてまだ言えてねえ。

着替えながらそんな事を考えてたらニヤニヤしないでー、と臨也に笑われた。
あ、笑った顔も可愛いな。知ってたけど。

「あ、シズちゃん携帯持った?」
「ああ、持った。じゃあいってくるな」
「今日仕事は夜まで?」
「夕方には終わる。長くなるようだったら連絡いれっから。手前は?」
「俺も1件だからすぐ終わる!」
「気を付けろよ」
「うん!シズちゃん大好き!」

ちゅ、とリップ音を鳴らし軽くキスを落としてやると臨也は最高の笑顔を見せてくれる。

「いってらっしゃい」

その笑顔で俺は、今日も頑張れんなといつも思う。そりゃあ毎日思えんだろ、あの笑顔見たら。



***



「次、どこでしたっけ?」
「あぁ、次は――……」


静雄はなんだか今日、落ち着きがない。そんな印象を受けた。
朝に合流してから、5件は取り立てをしたがなんだか次は次はと急いでいるようだ。
(女でもできたか、夜に用事でもあるのか…)
そんな事を考えてたら静雄に不審がられて、トムさん?と顔を寄せられる。
なんでもないなんでもないとはぐらかして大通りに出た、時、

「あ、」

静雄が見た視線の先には、ファー付きコートを羽織った――……



***



「臨也」
「あっ、ドタチンだ!」

俺は臨也の名前を呼ぶとこちらに気づいた臨也は振り向きざまに笑った。
そのニックネームはやめろといつも言ってるが、もう諦めてる。仕方がないよな、もう。

「仕事か、臨也」
「うん、そう。ドタチンは?」
「特に無いさ、遊馬崎と狩沢が行きたいとこあるっ言ってよ、付き合っただけだ」
「相変わらず優しいね、ドタチンは」
「よく言われる」
「ま、シズちゃんには敵わないけど!」

まさかそんな事を言われるなんて思ってもみず、目を丸くした。
静雄が優しい……?
確かに静雄は根は優しい。それは知っていたが臨也の口からそんな言葉がでるなんて、
(熱でもある、か?)
そんな事を気にしてしまう。
怪しげに臨也を凝視すると、臨也はなにー?と相変わらず掴み所がない。

「いや、なんでも――…」

そう、いつもと変わらない臨也、だと思った。

「臨也」

静雄が、来るまでは。


***


げ、第一にそう思った。
確かあの姿は折原臨也、静雄とものすごーく仲の悪い相手だ。
逃げた方がいいか、と静雄の顔を伺った時。
目を疑った。

「すんません、トムさん」
「あ、ああ、なんだ」
「ちょっと時間貰っていいっスか」

お、おう。と短く返すと静雄は丁寧に礼を言って視線を折原臨也に戻した。
その目は、とても優しくて、愛しいものを見る、目、だった。


***


「シズちゃん!」

驚愕な絵面だった。
俺の目がおかしくなければ、天敵である静雄が現れたにも関わらず臨也は、いやむしろ初めてみる笑顔で静雄を呼んだ。
静雄もいつもならブチキレる所、なはずが、臨也の頭を、撫でて………

「お前ら、どうしたんだ…?」
「どうって?あ!ねぇシズちゃん、朝聞き忘れちゃったんだけど、夜なに食べたい?」
「あー、手前が作るもんなら何でもいいな」
「本当?シズちゃんの嫌いな物でも?」
「食えるよ、手前が作ったやつならな」

これは一体なにがどうなって、………どうしてこうなった!

「どうしたんスか、門田さん」
「なになにー?」

固まっている俺にワゴン内で待機(とゆうか中で漫画を読み漁っていた)遊馬崎と狩沢は軽く声をかけてきた。
2人も静雄を達を見た瞬間、


「「え?」」



「まあ、妥当な反応だと思う」
「ドドド、ドタチン!なに?!何が起きてるの?!」

狩沢は俺の腕を掴み激しく揺さぶるって……やめろ、俺にも把握しきれてない。

「頭が、痛くなりそうだ」
「だ、大丈夫っすか門田さん……」


そして行き交う人々も小声で呟いていく。「おい平和島静雄と折原じゃないか?」「うわマジかよ」「逃げなきゃヤバくね?」
だがその人々も2人の雰囲気に違和感を覚え――…


「あ、じゃあシズちゃん。今日一緒に買い出し行こうか!そこで決めよ!」
「いいのか?長引くかもしんねえーし、飯作るの遅くなるぞ?」
「い・い・の!シズちゃんが食べたいもの、作りたい」

確実に俺達が居る事を忘れているだろう2人を横目に俺は思考を巡らせた。
朝に言い忘れた、夜は何が食べたい、一緒に買い出し、作るのが遅くなる……それらの事を踏まえ出てくる答えとすれば、
なあ、と軽く臨也に声をかけるとなぁに?と言わんばかりに首を傾げてこちらを向いた。

「付き合ってるのか?」

ちょ、何ドタチン聞いてるの?!GJだけど!!!!!!
横で騒ぐ狩沢を完全に無視していると、臨也は赤い目を驚いたように何度か瞬かせた。

「うん」

それはもう当たり前でしょ?と言われんばかりに返され言葉を失う。
いつからだ、いつからそんな…!ちょっと前まで喧嘩し合ってた仲だっただろお前ら…!
俺は頭の中でぐるぐると思考が交差するが、いやむしろ交差しすぎて口からは何もでてきやしない。
そして臨也は畳み掛けるように続けた。

「だって俺たち、同棲してるもん!」

なんだかもう何を言っていいんだかわからない。
本当に幸せそうな笑顔で言われてたら、一体何を返せばいいんだかわからない。

「おい、臨也いいのか?バラしちまって」
「……あ、そっか……、嫌だった?シズちゃん……」

明らかにシュンと方を下ろす臨也に静雄はまた頭を優しく撫でる。

「嫌な訳ねえだろ。むしろ俺は言いふらしたかったね、俺に最高の嫁ができました、ってよ」
「シズちゃん……!」

ああ、もう勝手にやっていてくれ。
俺は痛む頭を抱えて2人を見つめる事ぐらいしかできなかった。
池袋のど真ん中、そんな中で臨也と静雄は熱い抱擁をかまし、なぜだが集まったギャラリーから拍手が起こったのだった。



(イチャイチャするのはお家だけにしてください)




(20100523)

44444打キリリクありがとうございました相馬さま!
そして大変申し訳ありませんでしたァアア!!!!!!!!!!!!!(スライディング土下座)
なんなんでしょうかこれは!なんなんでしょうね!!!(ぇ)

ラブラブ夫婦→バカップルになってますねすみません!
臨也の頭が弱くてすみません!!!!
静雄誰やお前……!!

リテイクは全力で受け付けておりますので、バシバシイチャモンつけてやってくださいごめんなさい!!←
私が書くヘボ小説に萌えてくださってる貴方さまは女神ですね…!アァ…女神…!

そんな女神のリクエストを破壊させたのは私です(どーん)
うぅ…すみません…
ですが書いていてすごく…楽しかったです…(駄目だこいつ)

リクエストありがとうございました!
またのお越しをお待ちしております><


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