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今週末は珍しく俺もシズちゃんも休みが被った。
どうしよう、柄にも無くそれが嬉しい。

付き合い始めの女子か、なんて思っていたら笑えてくる。

今週末、何をしようか。

それを考えるだけで顔が熱くなってベッドの上をゴロゴロと転がった。

やばいな。成人してる男がそんな行為に走るのはかなりやばい。色んな意味で。
そんなことを思いながら、まぁいいか、と再び今週末という日に想いを馳せ、今日を終えた。















「………腰、痛い」

今週末、俺は腰を痛めました。
理由は簡単。

「悪い、加減出来なかった…」

次の日が休みと言うことで浮かれていた俺達は昨夜…、まぁ、その……うん。

あのシズちゃんが俺に向かって情けない顔して謝ってる。


さっきまではシズちゃんを一方的に責めてたけど、そんな顔されると少なからず罪悪感を覚える訳で。

それでも昨夜のシズちゃんは凄かった。やっぱりその体力に見合っての超絶りn………

あー痛い痛い。
腰も痛いけど視線も痛い。



「…俺、一回だけって言ったはずだよね?」

「本当に悪い。……二週間ぶりで溜まってたんだよ、お前もそうだろ?」



…否定出来ない。
シズちゃんのくせに的確なとこを突いてくるのが気にくわない。


「……………。」

「臨也?」

「……………。」


何も答えられないでいたら口を開けづらくなってきた。
シズちゃんから顔を背けそっぽを向く。
これじゃあまるで拗ねた子供みたい。

在るのは沈黙。


暫く重々しい空気が流れていたこの状況に負けてしまったのは勿論―――

「……あー、何とか言えよ」

痺れを切らしたシズちゃんが俺の頬を軽く抓る。…正直力加減が下手くそでかなり痛いんだけど。涙出てきた。

「っ……、今日は、シズちゃんと久々に一緒に居られるから…楽しみにしてたのに……これじゃ何も出来ない…」

痛みで涙が浮かぶと段々悲しくなってきて声が震えてしまった。
一日中家なんて、俺はシズちゃんが居ればそれで良いけど、きっとシズちゃんは退屈だと思うんじゃないか。
もしそうだとしたら………。
考えるだけ気分が沈む。




「お前………」


シズちゃんが目を丸くして俺を見る。
あんまり見ないでほしいな。
泣きそうだし、恥ずかしくもなってくるし。
耐え切れなくなって俺の隣で横たわるシズちゃんの温かい胸板に顔を埋めた。












コイツってこんなに可愛かったか?

涙で瞳を潤ませ、僅かに朱く上気した頬で俺の胸に顔を隠すコイツが堪らなく可愛い。



今日を心待ちにしていたのは俺だけじゃなかったらしい…
いや、それ以上に臨也は、何日も前から待っていた。
そう思うと頬が緩んでくる。


多分今の俺の顔はだいぶ酷い。
完璧な至福面だ。


暫くそんな至福の一時を味わっていたかったがそうもいかない。
臨也の細く、すぐに壊れてしまいそうな身体を、俺は割れ物を扱う様にそっと抱きしめた。
今までは何でも力加減を知らずに破壊してしまったが、コイツだけは壊したくない。この時だけは俺の身体も言うことを聞いた。

それはきっと、身も心も、折原臨也という存在に魅了されている証拠。

あぁ、やばい。
コイツが好きすぎて。

そんな想いが溢れ、口を開く。








「…たまには家でのんびりするのも良いだろ?それに……」


「それに?」




「…お前が居れば、俺は満足だ」










ねぇ、シズちゃん。

俺、君にそんなに想われてたなんて知らなかったよ。
まさか俺と同じ想いだったなんて。


今日は一日中、家で過ごす事になっちゃったけど……



俺、今が一番、幸せだよ。






*******

1000hitフリリク、秋夜様より「家でイチャイチャする静臨」です。

秋夜様、長い間更新せず、申し訳ありませんでした!
漸く完成しましたが、リクエストにお答え出来ましたでしょうか?
何か、バカップルですね……幸せな二人を描くとどうしても…。

いつでもリテイクお待ちしております^^*


***

紫亜さまああっ!!!
ありがとうございます^///^
臨也も静雄も可愛くてもう早く結構すればいいと思います…!
1000HITおめでとうございました!リク小説ありがとうございました!
これからもよろしくお願い致しますー!


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