Volcano




「今日はありがとうございました!すごく楽しかったです」

「あ、ホント?それは良かった」



今日は願ってもなく、カカシさんに食事に誘ってもらったのだ。


と、言っても二人きりではなく他にも何人か居て、その飲み会にただ誘って頂いただけだけど。





しかも、わざわざ家まで送ってもらっちゃってるし…。

なんだか申し訳ないよね…。






「寒いのにごめんなさい」

「いいよ。女の子一人じゃ危ないから」

「…………」



なんだか大人な対応に私は勝手に小さく落ち込んだ。


こういうの社交辞令っていうの?
やっぱり、私脈ないのかな。


それもそうか…。何歳離れてると思ってるんだって話。






「なまえちゃん?」

「あ、はい!」

「どうしたの?」

「すいません。考え事してて、」

「ふーん。なに考え事してたの?」



え、えーと…、
いや、まさか聞いてくるとは思わなくて、思わず言葉を飲み込んでしまった。



慌てて声を絞り出して、出た言葉が、



「な、内緒です」


無理やり笑って誤魔化してみたが、
我ながら解りやすい嘘に、頭が痛くなった。







「……内緒か、ま、実は俺もさっきから考え事してた」

「カカシさんは何を?」

「なまえちゃんの部屋上がりたいなあ〜。とか、」

「いいですよ」

「は?」

「え?」

「いや…、どういう意味で言ったかわかってる?」

「えーと。せっかく送ってもらっちゃってるしお茶ぐらい飲んでって下さいっという意味で…」




首を傾げて答えると、カカシさんは「そうか」と小さく笑ってしまって、余計に私は首を傾げる。






「あれ…、なんか話噛み合ってませんでした?私」

「いやいや。ちょっとなまえちゃん面白いね」

「えー。誉めてませんよね、それ」

「さあ?」



小さく笑って微笑むカカシさんに、ドキマギしてしまう私は相当重症。






「なまえちゃん」

「はい?」

「もしかして、そうやって色んな男を家に上げてたりしてんの?」

「な!なに言ってるんですか。男の人をそう簡単にあげるワケないじゃないですか!」

「俺はいいの?」

「あ、」


意地悪な顔して笑うカカシさんに思わず泣きそうな顔で軽く睨んだ。




「もう!からかいましたね!」

「なんで俺はいいのかな?なまえちゃん、」



にまにまと笑っているカカシさんに私は今にも火山が噴火しそうになる。





「べべ別に深い意味はないんですから!」

「ふーん」

「もう!」



カカシさんはたまにタチが悪い。



「俺はいいけど、ヤマトとかアスマとかは絶対上げちゃダメだからね」




(ぷしゅー)


今度は極上のスマイルで言うもんだから、私の火山は只今噴火致しました。










Volcano











「カ、カカシさん!そ、それはどういう…!」



「ん〜?」









→あとがき

カカシ先生ならホイホイ家に上げるけどな私………ヽ(゚∀゚ )ノ


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