ちゅーしよ。
「ちゅーするか」
「………」
あたしが無言でカカシさんを見ると、カカシさんは口を尖らして近づいて来た。
「キモっ!」
「キモって言うな!」
近づいて来た顔があまりにもひどかったのでつい口に出てしまった。
しまった!と慌ててカカシさんを見ると、少し拗ねた顔をしてあたしを見ている。
「は、はは、ごめん。だってあの顔はやだあ…」
笑っているあたしが気にくわないのか、
カカシさんは面白くなさそうな顔で、あたしの髪をわしゃわしゃと撫でまわした。
「笑いすぎだからね」
「ちょっ、やめてよ!ごめんて」
わしゃわしゃするカカシさんの手を慌てて無作動に叩く。
「ムフフ、お前も変な顔になったぞ」
そう言って乱れたあたしの髪の毛を見て、ニヤ気て笑うカカシさんに、
あたしはキっと睨み返す。
「カカシさんがしたんでしょ!」
「あはは、俺のちゅう顔を笑った罰だな」
そう言ってまたカカシさんはあたしの頭をわしゃわしゃと撫で回す。
「ちょっと、!」
「あはは」
いっこうにわしゃわしゃする手を止めようとしないカカシさんの胸を、ドン、と押して床に倒す。
私の行動に驚いたのか、目をパチパチさせてびっくりしてるカカシさんの顔に思わず笑みが漏れる。
そして、そのままあたしはカカシさんの唇に向けて、ちゅっ、とキスをした。
唇を離すと、カカシさんはまだ驚いた顔をしてあたしを見ていて、
「お返し〜」
そうやって笑うとカカシさんは、
「お前、それ反則だから」
と言って、今度こそキモくない顔であたしにキスをした。
ちゅーしよ。
「ん…ンぅ」
――ちゅ。
「このまま寝ちゃいますか」
「え。ま、待って」
「無理」
→あとがき
カカ様のちゅー顔を一度でいいから拝見したいんです。
ぐふぐふ。!
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