2013/02/26 21:46



「おおアキ!お疲れさん!」

「ちーす、」

「お疲れ」



午前の任務も無事終了し、お昼に休憩所に入ると既に一仕事終えたガイとカカシが居た。

二人とも熱いお茶なんかすすっちゃってさオヤジか!なんてそういやこいつら三十路前じゃないの。
あ、待て。ってことは同期の私はオ、オバ……………。うんやめておこう。



「はらぺこ〜」

「最近弁当が多いねお前」

「金欠でさ、節約」

「ガハハ!女みたいなこともできるんだな!」

「あ?殺すぞボケ」

「な、」

「今のはガイが悪い」

「す、すまん。よくわからんが」

「よくわからんのに謝んじゃねーよ、もうその時点で心こもってねーじゃんな?そらそうだ!謝る理由もわかってねーんだからよ」

「そんな長々喋られたらもっとわからんぞ…?」

「…もういい。弁当食う!」


ガイをひと睨みし、乱暴に弁当を膝の上に置いた。
すると、私の弁当をじーと眺めていたカカシがニヤニヤしながら私を見た。


「俺も弁当食いたいねたまには」

「ふーん、作れば?」

「違うでしょ。そこは「じゃあ私作って来るね!」でしょうよ」

「カカシいいこと言うな!俺も是非食べてみたいな」

「待てコラ作ってくるなんて一言も言ってねえよ」

「タコさんウィンナーは外せんな!」

「ミートボールもつけてもらおうよ」

「カカシ!お前ってヤツは…!俺もつけてもらおうそれ」

「聞けコラマジで」


「女の子だからフルーツなんかもつけてくれるんだろうね、もちろん」

「フルーティーだとぉ!たまらん!」

「さくらんぼ、もしくは林檎だな」

「林檎って言ったらウサギさんだ」

「ちょ待て。林檎つったら椎名だろ」

「アキそれは言っちゃだめだよ。ピー音入れなきゃいけないでしょ」

「椎ピー林檎オ?誰だソイツ」

「な……!ガイ知らないの!?歌姫だよ」

「え、そうなのか」

「ガイはテレビとか見ないでしょ、そんな時間あったら修行してるって」

「だからっておかしい!」

「そんなに有名なのか?」

「ああん?お前林檎さんバカにすんなよ」

「アキ、落ち着けって」

「うるっせ!林檎さんはな、朝の山手通りでタバコの空き箱捨てんだぞ!すげーだろ!」

「ぬぁにぃ!廃棄物処理法違反だぞ!」

「ぶっ飛ばすぞコラ」

「そうだよガイ、歌詞の世界だから」

「うーむ、それもそうだな」

「たく」

「そんな歌手がいるとは知らんかったな。でも俺だって歌ぐらい聞くぞ?」

「え?そうなの?」

「意外…、」

「北ピー三郎だ!」

「与作の人じゃねーか」

「与作は〜木〜をきる〜、ヘイヘイホーってな!」

「……」

「…つか、もう弁当食うわ。すっかり忘れてた」

「あれ?もう食べ終わったのかと思ったわ」

「喋るより先に食わんか!」

「お前らが邪魔したんだろうが!」

「人のせいにするのは良くないぞ!よーし!俺が鍛えてやろう」

「上等だコラ、お前なんか即死だ」

「ちょ、二人とも!」

「バカにしてるのかー!俺はあのかわいいリーを鍛えてるんだぞ!」

「知らんそんなん」

「よーし!外に出るぞ。早速勝負だ」

「えー本当に出るの?」

「やってやる。今度という今度は病院送りにしてやる」

「グッハハハ!そーか楽しみだなあ!」

「いやあ、二人とも落ち着こうよ」

「俺は至って落ち着いてるぞ。楽しみなぐらいだ!ガハハ」

「私もチョー楽しみ!」

「お前目血走ってるよ、落ち着けよ。女の子でしょ、」




私とガイと時々カカシ −1−



あとがき

ほぼ会話文とか平和すぎる。(笑)




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