※えろ注意 「何してるんスか?」 背後からかけられた声に振り向くより早く、素早く後ろから抱き締められてしまった。部活の練習後のためか、制汗剤と汗の臭いがふわりと香る。 こんな匂いまでいい匂いだなんて、なんだかずるい。 「お疲れ様。部活で疲れてるでしょ?」 「…うん。だから、なまえっちに癒して欲しいっス」 ぐりぐりと頭を擦り付けてくる度にさらさらの髪の毛が首筋を撫でて、くすぐったさに思わず笑い声とも喘ぎ声ともつかない変な声が出た。 「ひゃぁ!ちょっと、涼太…」 「…あー、その声、やば」 「へ?」 今ので、たったあれだけのことでどうやらスイッチが入ってしまったらしい。 涼太は椅子に座っていた私を軽々と抱き上げると、素早くお風呂場につれて入った。もちろん、お互いに服は着たまま。 「ちょっと涼太、何してっ…!」 「オレ部活終わりで汗まみれだから、なまえっちに流してもらおうと思って♪」 にこりと笑顔でシャワーのお湯をぶっかけてきた涼太を殴りたいと思いつつも、瞳の奥のギラギラとした熱を見付けてしまって、どうすることもできなくなってしまった。 「んー、いい眺めっス!」 「…ほんと、変態だよね、涼太って」 下着をとられ、シャツだけにされた私をまじまじと眺めながらお湯をかけ続ける涼太。もちろんシャツは透けて、体にぴったりと張り付いている。 涼太はこうして、服を着たまますることが多い。お風呂でも、外でも、家でも、場所に関係なく突然始めるからタチが悪い。 …それを拒めない私も私、なんだけど。 「…へぇ?」 「ひぁっ!」 突然、シャツの上から胸の突起に噛み付かれて思わず体が跳ねた。 痛みとも快感ともつかない妙な感覚がじんじんと響くなか、今度は優しく、ねっとりと舐められる。 「ふ…ぁっ、」 「オレが変態なら、なまえも立派な変態だろ?」 「やっ、涼太、…ぁっ!」 「…こんなことされて、すっげぇ感じてんじゃん?」 耳から流れ込んでくる涼太の声と、体に直接伝わる快感でどうにかなりそう。 だらしない声をあげながら浴室の壁にくたりともたれ掛かっている私を、涼太はくるりと反転させた。 そのまま、行為は加速する。 「んっ、りょ…ぉたぁ…!」 「なまえ、すげぇ可愛い」 「んっ、はぁ…あっ、」 「っ…、ほんと、そんな可愛いー顔すんの、オレだけの前にしといてね?」 「う、んっ…、すき、りょー、た…すきっ」 「っ…!オレも、大好き。…なまえは、オレの、もんだから…!」 涼太の掠れたような声が耳元で聞こえた途端、背中に熱いものが弾けて、その熱で更に私は達してしまった。 「…なまえっち?なんか怒ってないっスか?」 「…別に!」 毎回毎回、服がびしょ濡れになったりやってることを中断させられるのにはもう慣れた。 だけど、お風呂に入って汗かいて汚れるなんて最悪だ。 「たまには、普通にしてよね…」 ぽつりと呟いた言葉はちゃっかり聞こえていたようで、気付けばベットの上で涼太に押し倒されていた。 「ちょっと涼太!?」 「いいんスか?」 「へ?」 「なまえが見られるのやだって言うから、今まで服着たままにしてたんスよ?」 「え…?」 くりくりとした目を見詰めながら記憶をたどると、確かに初めての時に、恥ずかしいからとそう言ったような覚えがある。 そんな些細なことを、いまの今まで守っていてくれたなんて。 「…バカじゃないの…?」 何故だか嬉しいんだか悲しいんだかわからなくて泣けてきた。思わず腕で顔をおおうと、すぐさま外されてきっちり押さえ付けられる。 「オレは、ずっとなまえの体ちゃんと見たかったんだけど」 「っ…!」 「…ダメ?」 いつもいつも強引なくせに、肝心なときだけ、こんな子犬みたいな眼をするんだ。ずるい。 「…いい、よ」 こんなの、断れるわけないじゃん。 子犬、時々、悪魔 「っ、まじで!じゃあ早速…」 「ち、ちょっと、電気!電気は消して…」 「嫌。なまえの体、全部ちゃんと見たいから」 「えっ、そんな、待っ…んぁ、」 「ダーメ。待たない」 お友達に送ったえろ黄瀬でした! |