6月5日 23:58
疲れた体を引きずって帰宅した。もうすぐ日付が変わる頃である。 くたくたに疲れた体に鞭打って階段を登りきると、愛しの我が家へと無事に生還した。
「ただいま…疲れたあー」
よっこいせ、なんてババくさい声を出しながら玄関に腰を下ろして靴を脱ぐ。それから荷物を持ち直してリビングに向かうと、私はそこでありえないものを見た。
「…は?」
思わず荷物を落としてしまった私は全く悪くないはず。リビングには見知らぬピエロが居座って居ました。
「やぁ◇」
ピエロは何故だかにこやかに私に向かって手を挙げました。反射的にぺこりと頭を下げると満足げに笑ってピエロはトランプタワー作成作業に戻っていきました。んなバカな!!
「ちょっと、あの!!」
声をかければゆっくりとピエロが振り向いて、何故だか私を上から下まで舐めるように見てからかくりと首を傾げた。
「キミ、ダレだい?」 「それはこっちのセリフだ!!」
全力で叫んだらお隣からうるせえ!と壁を叩かれてしまった。 すみません、でもこれ私不可抗力じゃない?
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