和ちゃんとあんなことがあってから、1週間が経った。 その間に赤司くんは大きな大会が終わったみたいで、また以前のように朝は一緒に登校するようになっていた。 「…あ、」 私が家を出ると、ちょうどお隣の玄関のドアが開いて和ちゃんが出てきた。 「…よ」 「えっと、おはよう…和ちゃん」 「あぁ」 なんだかぎこちない挨拶しかできない。和ちゃんはそんな私をちらりと見ると、至極短い相槌を打ってそのままさっさと歩き出してしまった。 その背中が角を曲がって見えなくなるまで目で追ってから、私もとぼとぼと歩き出す。 和ちゃんは、あの日から少しよそよそしい感じになってしまった。 当然かもしれない。告白されたようなものだったから。 でも、私はよそよそしい和ちゃんの態度に寂しさを感じていた。 「おはよう、なまえ」 「おはよう、赤司くん」 ここ最近、また以前のように赤司くんと一緒に居られるというのに、私は和ちゃんのことばかりを考えてしまっていた。 どうしたら前みたいに戻れるのかな、とか、和ちゃんは私のこと嫌いになっちゃったのかな、とか。 そんなことばかりが頭を巡っているせいで、会話もどことなく上の空になってしまっていた。 「…どうしたんだ?」 「え?」 「最近、何か考えに耽っていることが多いだろう?何か悩みでもあるのかい?」 やっぱり赤司くんには気付かれていたみたいで、タイミングよくかけられた言葉になんでもない、と言いそびれてしまった。 でも、そのままを相談するわけにもいかない。 悩んだ末に、私は「これは友達の話なんだけどね」と前置きをしてから話し始めることにした。 「友達が、その、異性として意識してなかった人から告白されちゃったらしくて。でも、その子は彼氏が居るから断ったんだけど、なんていうか、仲が良かったのにそれ以来ぎくしゃくしちゃってて…」 「…それで?」 「その、男の子のほうもなんとなく元気がないし、なんていうか、どうやったら前みたいに戻れるんだろうなって…」 なんだか言いながらどんどん罪悪感みたいなものが湧いてきてしまって、最後のほうの言葉は尻すぼみに消えていった。 それでも、赤司くんは真面目な顔でふむ、と顎に手をやると、そのままゆっくりと此方を向いてくれた。 「方法はないと思う」 「え?」 「何もなかったことにすることはできない。既に起こってしまったことは、なかったことになんて出来ないんだ。だから、以前のように戻るのは不可能だろう」 「…そ、そんな…」 少し冷酷にも聞こえるその答えに私がしょんぼりと肩を落としていると、だが、と透き通るような声で赤司くんは続けた。 「違う形を構築することは出来る」 「…違う、形?」 「ああ。何もかもが以前と同じではなくとも…むしろ、以前よりいい関係を構築することも可能だと思う。それには、当事者たちがどの程度相手のことを大切に思っているかということが大きく関わってくる」 「大切に…」 静かな声で赤司くんが伝えてくれたことは、なんだか難しそうなことだったけど不思議とスッと理解できた。 私が和ちゃんを大切に思って、和ちゃんも私を大切だと思ってくれてれば、前よりもいい関係が築けるかもしれないってことで。 「そっか…そうだよね」 私はちょっとだけ肩の荷が降りたような気持ちになった。 私が和ちゃんを大切な気持ちは、恋愛感情ではないけれど確かにある。 それでいいんだ。 和ちゃんがもう私との接点を望まないなら、和ちゃんの気持ちを拒んだ私にはそれを責める権利なんてない。それでも、もし、和ちゃんが私のことを、幼馴染として大切だと思ってくれるなら。 そのときにはきっと、前以上にいい関係が作れるってことなんだと思う。 「…ありがとう、赤司くん」 「…あぁ」 私がお礼を言うと、赤司くんは何故か私の顔をじっと見つめたまま、少しだけ辛そうに眉を寄せた。 どうかしたのかと訊ねようとした途端、昇降口にチャイムの音が響き渡る。 「じゃぁ、また」 「あ、うん…またね」 「…早く、なまえの悩みが解決することを願うよ」 「え?」 赤司くんは去り際にぼそりと何かを呟くと、そのまますたすたと教室に向かって歩き出してしまった。 「話があるんだ」 そう赤司くんに言われたのは、金曜日の朝だった。いつも通り一緒に登校して、それぞれのクラスへと向かう前に投げかけられた一言だった。 「えっと、いつ?」 「今日の放課後、ミーティングの前に少し時間が取れそうだから、その時間まで待っていてくれないか?そうたくさん時間はとらない」 「うん、わかった」 こくりと頷いた私に、赤司くんはなんだかぼんやりとした表情のままありがとう、と呟いた。 そのまま踵を返そうとした赤司くんの背中に、ためらいがちに声をかける。 「あ、あの、赤司くん!」 「…なんだい?」 「えと…体調とか、悪くない?大丈夫?」 最近の赤司くんは、なんだか少し変だった。やけに私の顔をじーっと見つめてきたり、かと思うとほとんど目をあわせてくれなかったり、今みたいにぼんやりとした表情で何かを呟いたり。 私は最近和ちゃんのことで悩んでいたのもあったし、それまでが特に忙しかったから、疲れてるのかな、なんて考えてあまり気にしていなかったけど、やっぱり本調子ではなさそうな様子を見ると心配になった。 赤司くんは私の言葉を聞いて少しだけ驚いた顔をすると、そのままつかつかとこちらに戻ってきて、ふわりと私の頭の上に手を置いた。 「…大丈夫だよ。心配してくれてありがとう」 久しぶりに、柔らかい笑顔で私を見てくれた赤司くんについ顔が熱くなる。 赤司くんはそんな私の頭をぽん、と一撫ですると、今度こそくるりと背を向けて教室へと歩いていった。 「あー…天気悪いなぁ…」 放課後、教室で赤司くんを待ちながら手持ち無沙汰に窓の外を眺める。空はどんよりとした厚い雲に覆われていて、今にも雨が降り出しそうだ。 今日はたまたま天気予報を見てこなかったから、傘も持ってきていない。 雨が降りだしたらやだなぁ、なんて思っていると、背後でがらりと教室のドアが開く音がした。 「赤司くん!」 「すまない、随分と待たせたね」 「ううん、大丈夫」 振り向いた先にはやっぱり赤司くんが居て、少し大きめのシャツを羽織った姿がなんだか新鮮だった。 練習中だからか、少しだけ汗をかいている姿も普段はなかなか見られない分、ドキドキしてしまう。 「そ、その…話って、なにかな?」 ドキドキがばれてしまいそうでぱっと赤司くんから視線を逸らしてそう訊ねると、赤司くんはそのままゆっくりと此方に近づいてきた。 そのまま、不意にぱしりと腕を掴まれる。 「赤司くん?」 「…なまえ、」 赤司くんが、掴んだ私の手をそっと持ち上げて優しく撫でる。そのまま、私の名前を呼びながら、私の手の甲に柔らかいキスを落とした。 「あっ、赤司くん!?」 混乱と恥ずかしさでパニックを起こしそうな私を尻目に、赤司くんは私の手の甲から唇をほんの数センチ離した状態で此方を見る。 少しだけ上目遣いのような形になっていて、私を見つめる瞳が熱を帯びているような錯覚を起こしてしまった。 「なまえ」 「っ…!!」 「可愛いよ、なまえ」 赤司くんは私の名前を呼びながら、もう一度、今度は見せ付けるみたいにしてゆっくりと私の手の甲へ唇を寄せた。視覚と触覚から伝わる感覚に、どうしたらいいのかわからなくなる。 赤司くんは、堪えられなくなって目を逸らしてしまった私を見て、可愛いなんて言いながらくすりと笑った。 「なん、で…いきなり…こんな、…ひゃっ!」 弱々しくも私が文句を言おうと口を開くと、突然ぐいと力強く引き寄せられていつの間にか赤司くんとの距離がほとんどなくなっていた。 至近距離に迫った顔から目を逸らしたいのに、射抜くような鋭い視線から逃げられない。 目の前に居るのは赤司くんのはずなのに、私の視界に映るの赤司くんは、なんだか知らない男の人みたいな顔をしていた。 そんな赤司くんが、ゆっくりと顔を近づけてくる。 そのとき、唐突に、和ちゃんのことを思い出してしまった。 あの日の、和ちゃんの顔。和ちゃんとの距離。 今の状態は、あの時と酷く似ていて。 「っ…!!」 気付いたら、私は赤司くんを勢い良く突き飛ばしていた。 「っ、」 「あ……ご、ごめん!…ごめん、なさい」 ガタリと机にぶつかった赤司くんを見て、私はやっと我に返る。 慌てて謝罪の言葉をつむいでみても、それは自分でもはっきりと分かるくらいに震えていた。 「…距離を置こう」 「え…?」 静かな教室に、赤司くんの声が響いた。 聞こえなかったわけじゃないのに、赤司くんの言っていることがよくわからなくて聞き返してしまう。 赤司くんはぶつかった弾みでずれてしまった机を直すと、ゆっくりと此方を向いて、私に言い聞かすように言葉を発した。 「僕らは、少し距離を置こう」 その言葉は、私が思っていた以上に私に大きなショックを与えた。 「な…!な、んで…。ごめんっ、ごめんなさい!私、そんなつもりじゃ…」 「すまない」 上手く言葉が出ないまま、とにかく何か伝えなくちゃと口を開いた私の言葉を、赤司くんの凛とした声が遮る。 真っ直ぐに此方を見つめる赤司くんの瞳は、何か強い意志を湛えていた。 「本当に、すまない。なまえ」 「――っ…」 私に向かって謝罪する赤司くんは、本当に悲しそうな顔をしていた。 そんな顔、させたくなかったのに。して欲しくなかったのに。 私は言葉を何一つ発することが出来なくて、そのまま、赤司くんは静かに教室を出て行った。 体が、冷たい。 どうやって帰って来たのかわからないけど、気が付いたら私は玄関の前にずぶ濡れで立っていた。体に打ち付けてくる雨はますます酷くなっていて、寒さで体の芯がカタカタと震える。 ぼんやりとした頭の中で、両親が遅くなると言っていたことを思い出した。怠慢な動きで家の鍵を探してみたけど見つからなくて、なんだか何もかもがどうでもよくなって、そのまま玄関先でぼーっと突っ立っていた。 赤司くんを、傷つけてしまった。 私が拒んだから。彼にあんな顔をさせて、それで、距離を置こうといわれて。 嫌われてしまったのかもしれない。そう思ったら、ただでさえ暗かった視界が真っ暗になった気がした。 もう二度と、私に笑いかけてくれないかもしれない。 もう二度と、隣に並んで歩くことはないかもしれない。 もう二度と、名前を呼んでくれることはないかもしれない。 もう、二度と。 「なまえ…?」 絶望的な気分に苛まれていると、後ろから酷く戸惑ったような声が聞こえてきた。 誰だろう、と振り向く前に力強く肩を掴まれる。 「っ、何してんだよ!お前…」 反射的に顔を上げると、目の前には困惑した表情の和ちゃんがいた。 「早く家ん中入れよ!びしょ濡れじゃねぇか!」 「鍵…」 「鍵?開いてねぇの?おばさんは?」 和ちゃんの言葉にふるふると首を横に振ると、それだけで言いたいことは伝わったのか和ちゃんは眉をしかめて「くそっ」と小さく舌打ちを零した。 「…このままじゃ風邪引く。来い」 ぐいっと腕を引かれて、和ちゃんの家に入れられた。私はただ手を引かれるままにぼんやりとついていく。 和ちゃんの背中は、赤司くんより少しだけ大きく見えた。 「シャワー浴びてこいよ。…服はオレの貸すし」 ぐいとお風呂場に押し込まれて、そのままポイといくつか服が投げ込まれる。 それでもまだぼんやりとして動かない私を見て、和ちゃんは少しだけため息を吐いて私に近づいてくる。 「…ほら、さっさと動く!オレが脱がすぞ?」 タオルでわしゃわしゃと乱暴に頭を拭かれて、ようやく私はノロノロと動き始めた。 「…お、上がったか。って、おま、その格好…」 シャワーから出てリビングに入ると和ちゃんがぎょっとした表情で固まった。 「なんで下にズボン履いてねぇんだよ!」 「……長かったから…」 「はぁ?ったく…」 片手で顔を覆った和ちゃんは私の答えを聞くとまたため息を吐いたけど、それ以上何もいわずに「ほれ、」と言っていい匂いのするホットミルクを差し出してくれた。 「んで?何があったわけ?」 マグカップを受け取ってソファに座った私の隣に和ちゃんがゆっくりと腰を下ろす。 私はなんて言っていいのかわからなくて、ゆらゆらと揺れる白い液体を見つめていた。 「…まぁ、言いたくねぇなら別に無理して聞かねーけどさ、」 和ちゃんはくるりと私に背を向けて、そのまま少しだけ私に寄りかかる。 「話すと楽になるってこともあんだぜ?」 触れ合う肩からじんわりと暖かさが伝わってついぽろりと涙が零れた。 「なまえ…」 私が静かに泣いていることに気付いた和ちゃんが、ゆっくりと私の頬に手を伸ばして涙を拭ってくれる。ゆらゆらと涙で滲む視界の中で、和ちゃんも眉をしかめていた。 そのまま、何故だかゆっくりと和ちゃんの顔が近付いて来る。 さっきの赤司くんと、和ちゃんの姿が重なって見えて、心臓が煩くなる。 でも、今目の前に居るのは、赤司くんじゃなくて。 「やっ…!!」 私が声を上げて身を捩るのと、ピンポーンという音が響くのとは同時だった。 和ちゃんはハッとしたように私から離れて、窓から私の家を覗く。インターホンが鳴ったのはどうやら我が家の方だったようだ。 ばくばくと煩い心臓の音を聞きながら、私はやっと自分の気持ちが分かった気がした。 私は、赤司くんじゃなきゃダメなんだ。ああいうことをしたいと思うのも、ドキドキするのも、赤司くんだからで。 あの時赤司くんを拒んだのも、少しとはいえ和ちゃんのことを思い出してしまったからで。 それでも、赤司くんを傷つけてしまった事実は消えなくて。 「…なまえ」 名前を呼ばれて顔を上げると、和ちゃんが立っていた。その後ろにチラリと見えた赤色に、胸がどくんと大きく音を立てる。 「和ちゃ…」 「ちゃんと話しつけろよ」 和ちゃんは一度だけ私の頭をぽんと撫でると、そのまま黙って彼の横を通り過ぎて家を出て行った。残された私は、目の前に立つ居るはずのない人を見つめて名前を呼ぶ。 「…赤司、くん」 「…ああ」 赤司くんは感情の読めない顔でそこに立っていた。 部活が終わった後に来たからか、教室で会ったときとは違ってちゃんと制服に着替えている。それでも、距離を置こうといったあのときのことが浮かんできてすぐに赤司くんから目を逸らしてしまった。 「何故、此処に居るのか聞きたい」 赤司くんは、とても静かな声で言葉を発した。 「…家に、入れなくて。玄関に立ってたら、入れてくれて」 「その格好は?シャワーでも借りたのか?」 「…傘、持ってなかったの。濡れてたから」 「…そうか」 そうか、といった後、赤司くんはそれきり黙ってしまった。私に向かって放たれる言葉のひとつひとつが冷たく感じてしまって、じわりと涙が浮かぶ。 「わ、わたし…」 意を決して顔を上げると、思いのほか冷たい視線と目が合って、耐え切れず涙がぼろぼろと零れ落ちだした。 「私、…なんで…距離置こうって、言われたのかっ、わか…っ、わかんなくてっ…」 ちゃんと喋りたいのに。さっきことだけでも説明したいのに。 込み上げてくる嗚咽が邪魔をしてうまく喋れない。 「好き、なのにっ…!!」 もどかしい気持ちを吐き出すようにして私が告げた言葉に対して、目の前に居た赤司くんは目を見開いた。 「わ、たし…はっ、赤司くんが!…赤司、くんの、ことがっ…好き、なのに…」 搾り出すような声で、ただ私の気持ちを吐き出し続ける。 何も言ってくれない赤司くんにいたたまれなくなって背中を向けると、後ろから暖かいものに包まれた。視線を落とすと目の前に彼の腕がある。 「なまえ…」 耳元で、酷く優しい声が聞こえた。私の大好きな、赤司くんの声。 「わ、私…っ、き、嫌われちゃったと…思っ、て…!」 「…すまない。不安にさせてしまったみたいだ」 「っ…私こそ、」 「いいや…。完全に僕の落ち度だ」 赤司くんは私を抱きしめたまま、ぽつりぽつりと話してくれた。 「正直に言うと…僕は彼に嫉妬していた」 「和ちゃんに…?」 「ああ。僕が忙しさにかまけている間に、なまえが彼に惹かれているのかもしれないと疑ってしまったんだ」 「そんなこと…!」 ない、と言おうとして振り向くと、赤司くんが切なげに眉を寄せていて。 続くはずだった言葉は出てくることなく消えてしまった。 「現に、彼は君のことをとても大切にしているから。その気持ちに君が気付いたら、彼の元に行ってしまうんじゃないかと思ってしまった」 「…赤司くん」 「だから、本当に君が望むなら、そうしたほうがいいと思った。だけど…やっぱり無理だ」 赤司くんは少しだけ辛そうに顔を歪めて、そのまま私を抱く腕に力を込めた。 「自分の気持ちに嘘はつけないと学んだよ。僕はなまえが好きだ。誰にも渡したくなんかない。…たとえそれを、君が望んでいないとしても」 ゆっくりと彼の口から紡がれる言葉たちは、まるで夢みたいに私に都合のいいものばかりで。私は彼を傷つけるようなことをしたのに、それでも赤司くんは私を好きだと言ってくれて。 正直、すべてを信じるのが少し怖い。 でも、それでも。 「もう離してやれない。…すまない、なまえ」 こうやって自分の気持ちを伝えてくれる彼の声は、とても切なげで真摯で。 そこから伝わる気持ちは、嘘じゃないって信じられる気がした。 「ううん。…ありがとう」 笑顔でお礼を言えば、少しだけ腕の力が緩む。 緩んだ腕の中でくるりと振り返ると、少しだけ驚いた顔をした赤司くんの顔があった。 きょとんとする彼が可愛くてついくすりと笑みが漏れる。そんな彼の首に腕を回して、私から抱きついてみた。 「っ、なまえ…?」 「私も赤司くんが大好きだから…これからも、離さないでください」 「…ああ」 はにかみながらそう伝えると、赤司くんは柔らかな笑顔を見せてくれた。 そのまま私は、大好きな彼と、世界で一番幸せなキスをしました。 愛し方なんてわからない それでも、傍にいたいから。 これからも、この先も、ずっと。 「「すきだよ」」 |