リクエスト2 | ナノ




「愁ーーー!!」

「わ!音くん!」



俺はかわいいあの子に思いっきり抱き着く。
これは毎日の俺の日課。
愁がいないと、俺は寂しくて泣きそう。



「こらあなたたち、いつまでくっついているんですか?!離れなさい!!」



こういういい時にかぎって、トキヤは毎回邪魔してくる。
そりゃあ、こんなかわいい妹がいたら心配になるのもわかるけど



「ちょ、トキヤ、邪魔しないでよ」

「邪魔はあなたでしょう」

「そろそろ妹離れした方がいいんじゃないの?」

「・・・音也も、ちゃんと彼女を見ておいた方がいいんじゃないですか?」

「?」



トキヤが指さす方向を見ると、
那月が思いっきり愁を抱きしめていて、
レンが花束を渡していた。
それを止める翔と真斗・・・

って、


「ちょっとちょっと!!俺の愁にちかづかないでよー!」



「お・・・音くん・・・!」


那月からやっと解放されたがはにかんで
俺を見る・・・ああ、かわいいなあもう



「別に、レディは誰の者でもないだろう?」


「レン、私の妹に色目を使わないでいただけますか」

「おっと、イッキの次はイッチーかい?はは、さすが同室」

「トキヤとなんか一緒にしないでよ!」

「なっ!音也!」






そんな話をしていると、後ろの裾をちょいちょいと引っ張られる。



「ん?どうしたの?愁、」

「音くん、私そろそろレコーディングが入ってるからいくね!じゃあまた明日!」

「えっ!ちょ、愁−!」



そうとう急いでいたみたいで、
**はすぐに走っていってしまった・・・

ああ、まだ行ってらっしゃいのぎゅーしてないのに!

愁はアイドルコースだから、俺らと一緒で忙しいみたい・・・Sクラスだしね・・・










‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐


レコーディングが終わって、寮に帰ったのは夜の11時

私はへとへとになってベットに横たわった。



「疲れたぁ・・・」


でも、そんなことよりも、
今日は音くんに朝しか会えなかったのが残念・・・

私も音くんもアイドルコースだから、
忙しくてなかなか会えない。

会えても、トキヤお兄ちゃんがいるから
二人きりになることなんかそんなになくて・・・

いつか音君が私のことどうでもよくなるんじゃないかなって
おもうと、ぎゅっと苦しくなる・・・










こんこん










ふとテラスをたたくような音がした



不思議におもって、テラスに向かうと、
音くんが笑顔で立って手を振っていた。


慌てて戸を開けると、すぐにぎゅっとだきしめられた




「お・・・音くん///」

「やっと、触れられた・・・」





ずっと触れたくて苦しかった



そういってまたギュッとする音くん




たった数時間会っていないだけなのに
こんなになっちゃうなんて、




「私も会えなくて苦しかったよ」



そういうと、少し驚いた音くん
でもすぐに表情が変わって
腰を引かれる

わあ・・・ち、近い!



「そんなかわいいこと言われると、愁を閉じ込めて俺だけしか見れないようにしちゃいそうなんだけど?」




そういう音くんは、なんだかいつもよりも黒いです・・・




「・・・冗談だよ」

「冗談に聞こえないよー・・・」

「ねえ、愁」

「ん、なに?」


「俺がアイドルになっても、ずっと側にいてくれる?」





当たり前だよ!と私がいう前に、
音君は私にキスをしてこう言った




イエスしか聞こえない
やっぱりなんだか黒いです

でも、好きです。







‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐――

りくえすとありがとうございました!


黒い音也って!なんだろう!!!





お題*確かに恋だった
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