リリ様からのリクエスト









「秀ちゃぁぁぁぁぁぁああああああああん!」

「き…きたぁぁぁぁぁぁああああああああ!!」

「ああ!どうして逃げるんですか!」

「追いかけてくるからだろォォォォォオオオ!?」





俺のパートナーである四ノ宮那月は、
小さくて可愛いものが大好きだ。


今までは、那月と同室の来栖が、
俺のような目にあっていたんだが…
俺が早乙女学園に編入してからというもの、
来栖よりも(多分)背が低いという理由で
日々大変なめにあっている。



来栖に助けを求めようにも、
奴曰く
「俺に今のところ害がないから助けたくない」
だそうだ。泣きたい。








「ここまでくればっ…安心…」

「秀ちゃん♪」

「ぐほぉああああ!!」




物陰に隠れてまいたと思ったのに、
先回りされていたとは…





「ふふっ、捕まえました♪逃がしませんよ〜」

「あー、もー、なんでもいいよもう」

「え?」

「走るの疲れた…」

「お疲れ様です」

「ん。」



軽く返事をして、かったるくなった身体を
強く抱きしめる那月によっかからせてみる。

あ、なんだ、意外と心地よいじゃんか。






なんて思いながら、ふと顔を見上げ、
那月をみてみると、




「え…那月?」

「っ…」




珍しく、顔が真っ赤…



「えっ、ど、どうした?!」

「秀ちゃんが、いつも以上に…可愛くてっ…その、僕…っ」




ますます顔を赤くする那月に、
こっちまでつられて赤くなる。

え、那月ってこんなに可愛い奴だっけ。







「な…那月っ」




おそるおそる近づいて、
那月の頬に触れると、




ガシッ…



と、いきなり腕を掴まれて
強く引き寄せられた。





「ぅお、那月?!///」

「嘘ですよ〜」

「……は?」





クスクスと笑う声が
頭上から聴こえる。
顔を見上げたくても、頭を
がっしり掴まれて抱きしめられているため、それができない。




でも一つだけわかる。





「う…嘘?」

「はい!あ、秀ちゃんが可愛いのは本当ですよ?赤くなったのは演技です〜」

「え…演技だとォォォォォオオオ!?」




ちょ、俺の淡い気持ちを返せ!






「ああっ、やっぱり秀ちゃんは可愛いです!!さすが僕のパートナー!」

「パートナー関係ないだろーが!///」

「あれれ?また顔が赤いですよ〜?」

「誰のせいだ誰の!!///」

「真っ赤な秀ちゃんも可愛いですーー!」

「よりいっそう抱きつくなーーーー!///」




可愛い物には嘘がある
でも、僕は知っています。
僕が抱きついて少しすると
君も僕の背中にちょっとだけ
手を伸ばすのを。








リリ様リクエストありがとうございました!
那月にひたすら可愛がられるということで…
私なりにひたすら可愛がってみましま←
何気に那月初夢です(^P^)
楽しんでいただけたでしょうか?


リクエストありがとうございました!

krsk









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