How come you know?




目をあけるとそこは白だった。



部屋中が白く彩られた部屋。
病室だろうか?


「ここ、どこ?」



呟いても返事はない。





寝かされていたベットから起き上がり、周囲を見渡す。
一つだけドアがあり、
あとは鏡が一つ。



鏡を見てみると、
あの血だらけの服はなく、
白いワンピースのようなものに着替えさせられていた。




とりあえずこの部屋から出よう。




そう思いドアノブに手をかけると同時に
そのドアが開いた。






「あっ、」




目の前には銀髪の男の人。
私を見ると顔をしかめた。




「起きたのかよ」

「え」

「十代目が気を失ったお前をここまで運んでくださったんだ。感謝しろよ」




十代目、
それはきっと先ほどの茶髪の日本人だろう。

彼が私を保護してくれたんだ。






「・・・そう、ですか」

「・・・お前、体は大丈夫なのか?」

「体?」

「運んできたとき、体中に血が付いてたから」

「・・・ああ、」





あれは私の血ではないと言うと、
そうか、と一言言うだけだった。






「とりあえず、目が覚めたならついてこい。十代目のところへ連れていく。」






うなづき、銀髪の人についていく。





こんなわけのわからない、血まみれの死体の中にいた女に
背を向けて歩くなんて・・・よっぽど強い人なのだろうか

















入れと言われ、やたらと大きい部屋のドアを開け、
一歩踏み入れるとそこには
先ほどの茶色い髪の日本人がいた。






「やあ、目が覚めたんだね」

「・・・」





豪華な椅子から立ち上がったと思えば、
私に近づいて右手を差し出してきた。





「俺は沢田綱吉。よろしくね」


「…敵かもしれない奴に、何をしているの」

「ユウ、君のことは調べさせてもらったよ。…もっとも、
ローザとボンゴレはあまり関わりのないファミリーだったから
調べるのには少し苦労したけど。」


「…あなた達…ボンゴレ…?」




そう聞くと、うなづかれた。




あれだけ恐ろしく残虐だと教えられたボンゴレが、
見ず知らずのファミリーの残党を助けた?


…いや、利用するだけかもしれない






「警戒しているね…まあ無理はない。みたところ、ローザの大空のリングは君に継承されたんだね…」

「大空の…リング?」

「?聞いてないの?それはファミリーのボスだけが継承されるリング。つまり、君はその指輪をはめた時から、ローザのボスなんだ」

「!!」





「ローザを、よろしく・・・な・・?」



そうだ…あの時、ボスは殺されて…
ファミリーもみんないなくなって

私だけが

私だけが何故生きてる…?


あいつらに、復讐しなきゃ、
私の家族を奪ったあいつらを…





「それには及ばない。」

「!」

「ボンゴレの守護者が向かってる。奴らはローザだけでなく、ボンゴレにも攻めてきていたからね。もうすぐ帰ってくる頃だろ。…それに、復讐なんてするもんじゃない。」



彼は私の心を読み取ったように話す。



奴らが酒場で話していたボンゴレの話は
ボンゴレに攻める話だったのだろうか





「とにかく、今は絶対安静!ケガをしついるんだから、おとなしくしてて。」




そして私はまた、病室へ連れて行かれた。





【How come you know?】
どうして、知っているの?











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