No where.



白い、何もない部屋の窓際で
私は自分の手のひらをじっと見つめた



「とりあえず、ここから出よう」



白い扉を開け
長い廊下を出口もわからず歩いた。



















「迷った」


そう
どうやら迷ってしまったらしい

ローザの屋敷とは比べ物にならないくらい
広いためやはり出口がわからない。



とりあえず庭にでよう



ふと見えた中庭に出て
初めて日の光を浴びた。



「眩し・・」



そこで 今までの事を
走馬灯の用意思い出した。



もう家族はいない
ひとりぼっちなんだ 私




「う・・・うわあああああん!!」



子供のように ただ ただ
忘れたくなくて 寂しくて

私は泣き続けた





もう 私の愛した人たちは 誰も
 





   【NO WHERE.】
もう 誰も いない










人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -