白くない贈り物 [おまけ]

→おまけ

「本当はこうなるかなって思っていたんだ」
「え?」

 僕の頭を撫でたまま聡さんはそう言った。

「だから扉閉めるように頼んだ。悪い男だろ?」

 聡さんはまた笑ってみせた。大人な微笑み。クラクラする。

「ふふ、悪い男でも聡さんならいいです」

「コラコラ」

「えへへだいすきー」

 もうがむしゃらに。振り払わない聡さんが悪いんだよ?

 振り切らないならずっとしがみつこう。


 大好きです。来年は何をあげようか。

 そう悩める僕は幸せだ。




END
2009.03/14 悸戸


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