「……っ、」
「なあ、凌もこの二人を止めてく………凌!?」
「凌が泣いてるぞ」
「貴重だな!写メ写メ!」
「うっ、さいっ…あほぉ…!!!」
「どどどどどうしたんだよ!?!?」
「弟に何かあったんじゃねーの?こいつブラコンじゃん」
「つっこ大好き人間に言われてもな!あ、凌上目遣い出来る?そうそうそれそれ!」
「っう、鼻水がっ…ずびっ」
「………風邪か?」
「風邪で泣くかよ」
「花粉症とか!」
「………っ」
「花粉症って春だろ」
「季節はずれだな」
「はっはーん!お前ら知らないんだな!今11月はブタクサって言うキク科のヨモギに似た雑草の花粉がヤバいんだって!な!」
「お前に、わがられるどなんっ、か嫌や…!!」
「鼻声やばいな」
「涙ぼたぼたじゃん。俺ハンカチ無いからな」
「写メ撮らして貰ったし、この白夜様からプレゼントー!たったらーん!」
「ん、なにこれ…」
「そ・れ・お・れ・の!!」
「花柄のハンカチ…」
「この前俺が目薬して濡れた時に貸してくれてさ。パクった!」
「……あほやな」
「でも春は大丈夫なんだな」
「あー…あの時の美月凄かったもんな」
「ほら、顔拭けって!俺が拭いてやるよ!!」
「いだだだだだっ!!めっ、目がとれっ、」
「それにくしゃみより涙の方が凌ヤバいしな」
「女顔が泣くとそれに磨きがかかるしな」
「こうやって近くで見るとすっげー目が紫だよな!取っていいか?」
「いややああああああ!!!!」
「………柚月、手伝え」
「おー」
春も秋も辛いですよね
思わず書きました