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ガラ...




白石は医務室にたどり着つとドアを開けて中をそっと覗き込む、すると真っ先にベッドに腰かける不二の姿が目に入る

目線を隣に移して見ればベッド脇にはパイプ椅子に座る幸村の姿も....



「 あ、あれ?白石くんじゃないか 」



白石の存在に気付いた幸村が少し驚いた様子で声をかけてきた


「 なに?怪我? 」



幸村は白石の全身に視線を巡らせながら質問を投げ掛ける




「 ちゃうよ。



..不二くん、足大丈夫か? 」



「 ....え? 」




突然に話を振られた不二は肩をびくつかせながら白石の方を見る

そんな不二に構わず白石は話を続ける


「 姿が見えへんのが気になって菊丸くんに聞いたんや。 」



「 .....そう。うん、大丈夫.. 」


「 なら、良かったわ 」






「 で、白石くんはわざわざここまで来たのかい? 」



二人の会話を聞いていた幸村は背もたれに寄りかかり腕組みをしながら軽く笑みを浮かべて白石に問いかけた




「 幸村くん、そろそろ戻った方がええんとちゃうか? 切原くんが暴走しとったで 」



幸村の問いには答えることなく白石は使われていない隣のベッドに腰をかけた




「 ふふ。赤也は最近白石くんに懐いてるみたいだから、君の言うことならすんなり聞くさ。白石くんこそ行きなよ 」



幸村も気にすることなく返事を返す





「 あのちょっと...僕一人で大丈夫だから、幸村も練習に戻って、君もうすぐ練習試合あるし 」



二人の何処か険悪な雰囲気に耐えかねた不二は苦笑いを浮かべて話に割って入る



「 試合あるん?はよ戻らなあかんやん 」



「 ...... 」



白石の少し笑みを含んだような言い方に幸村は白石の方を軽く睨んだ




「 僕は大丈夫だから。ね?がんばって、僕も後で試合見に行くから 」


「 ....... 」


「 ね?いくら練習でも試合は試合だよ 」



不二のその一押しに幸村は小さくため息を吐き立ち上がった



「 じゃあ不二、また後で 」




幸村は不二の頭を優しく撫でると白石の方は無視して出口へ向かう。





「 ほな、後でなー 」



幸村がドアから出ていく寸でに白石が声を掛ける。だが幸村はそれに応えることなくそのまま医務室を後にした










「 ほんま食えん奴 」



白石は横目に幸村の去った方を睨み付けて呟く




「 え?.....白石、さっきから何か怒ってない? 」


不二は不安そうにそんな白石を見つめる




「 ん?怒ってへんよ。」



白石は視線を戻すと不二に微笑みかける



「 ならいいけど....白石は練習戻らなくていいの?僕は一人でも大丈..
「 幸村はおっても良かったんに俺はここにおったらあかんか? 」



「 ....え? 」




白石はすっと立ち上がって不二の座るベッドへと近寄く




「 あかん? 」



そっとベッドに身を乗り出して白石は不二の顔に自分の顔を近付けた




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まだ続く....。なんか訳解んなくなってきた。仲悪い二人初めて書いた....仲良いのが好きな方は忘れてください

短時間で仕上げたので後々修正するかもです;

それでは拙い文を読んでくださりありがとうございました


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