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天気は上々


太陽は眩しいくらいに照り返している




夏休み真っ只中の今日、ずっと入院生活を送っていた彼が..


幸村が退院しました




幸村×不二 涙




「 やぁ、不二待ってたよ 」




「 幸村、退院おめでとう 」



「 ありがとう、



....さぁ上がって? 」


「 うん、おじゃまします 」


幸村が今日退院するのを前々から知っていた僕はいてもたっても入られなくて、幸村に連絡を取り神奈川の彼の家まで泊まりがけで押し掛けて来てしまった

幸村の部屋へ向かう為階段を上がる、家の中は静かで人の気配がしない


「 あれ?誰もいないの? 」


「 さっきまでいたんだけどね。俺が退院したお祝いと不二が来るからって張り切って、妹と一緒に夕食の買い出しに行っちゃったよ。 」

「 そっか。ごめんね、退院当日に押し掛けちゃって.. 」

そう言った時、幸村の部屋に辿り着いた。




「 さぁ、入って。 」


「 あ、うん


幸村の部屋に来るの久しぶりだよ 」


「 俺もだけどね 」


「 あ、 」


顔を見合せ二人してクスクスと笑う。君とこうして病院以外で会うのは久しぶりで、、僕はどんな些細なことでも嬉しくなる





――――と、不意に彼の体温がグッと近くなる
僕より一回り近く背の高い彼が僕の身体を抱き締める



「 不二...来てくれてありがとう。


俺は不二が来てくれたことが何よりの退院祝いだ 」



彼の温かいぬくもりがこれが夢じゃないと僕を実感させた











それから、僕たちは彼の家族と一緒にご飯を食べて(凄いご馳走に僕とそして幸村までもびっくり)お風呂に入って

眠る前に幸村とたくさんお話して、僕らは一緒のベッドで眠りに就いた











翌朝、僕は彼よりも早く目が醒めてしまった



僕の隣で静かに寝息を立てて眠る君


僕をまるで抱き枕かのように抱き締めて眠る君の胸に顔を埋めてみる




ドクンドクンと脈打つ心臓


僕の大好きな君の香り




君がこうして僕の側にいる...


君とこうして朝を迎えられる



僕はそれが嬉しくて嬉しくて堪らない






「 ......不二?


..早いね。おはよう 」


顔を埋めたままの僕に目が醒めた彼が優しく声をかける




僕の大好きな君の澄んだ声、


僕の髪を優しい手つきで撫でる
僕の大好きな君の細くて長い指、



君の全てが今ここに存在していることが、僕は心から嬉しい




「 不二?どうしたの? 」




僕は泣いているのがバレないように、彼の胸に顔を埋めたまま力強く抱き締めた





どうかこの幸せがずっとずっと

続くのを祈って




end
――――――――――――
幸不二は嬉しい涙。幸村の病気が難病とのことなので少し大袈裟気味に書いてしまいました。もしやありがち?...;

涙は最後しか出ませんでしたが、不二は恥ずかしくて幸村に隠れて泣く(でも幸村にはバレてるっぽい..いや、バレるよね..)
拙い文で伝わっているか不安です。

次は切原×不二の予定です

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