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「 勿論練習はしっかりとやります。


....ですが、今日はこうしてわざわざ青学のお三方がいらしたのです。特別です。」



観月が髪をクリクリと弄りながら妖艶に微笑む。



「 観月...俺達は偵察に来たんだ。俺達に構わず練習を続けてくれ 」


乾がそう返すが、観月はそれを無視してフェンス越しに不二の方に歩み寄る



「 お三方....とゆうより、不二くん、貴方がいらしたので特別です。」


そう言って観月は不二を見つめる。一方不二は先程裕太に見せていた笑顔は消え、冷え冷えした瞳で観月を睨み付ける



「 特別とか嬉しくないし 」


「 んふっ。相変わらず冷たいですね、不二くん 」



予想通りの不二のつれない返事にも観月はめげることなく微笑み続ける



「 随分嫌われたものですね。裕太くんはあんなに僕を慕っているのに 」


その言葉に不二の瞳は僅かに反応する



「 弟が世話になっているみたいだから、それについては感謝する


でも僕は君とは親しくなるつもりはないから 」



「 んふっ。そんなこと不二くんの態度を見ていれば分かりますよ 」


不二が何を言っても観月の表情は変わらず妖艶に微笑んだまま...不二はそれをどこか不気味に思えて乾に少し別行動をさせて貰うようお願いした



「 英二、一緒に他のとこから練習見ない? 」


「 にゃ、行く行く 」


「 じゃあ乾、また後で 」



「 あぁ 」


乾に暫しの別れを告げて菊丸と不二はグラウンド脇を歩いて行く。その後ろ姿を見送った後乾は再びノートとペンを手に練習風景を眺める


「 菊丸くんが一緒とは予想外でした 」



残された観月がボソっと呟く





「 ...俺は予想出来たがな 」









「 ......乾くん、わざとですか? 」


わざと菊丸くんが来るように仕向けたのですか?




「 さぁどうだろう。



まぁ...菊丸の言葉を借りると゛用心棒゛的な存在がいた方がこっちとしても安心して偵察が出来る....のはたしかだがな 」



観月が言わんとしてることが分かった乾は淡々と返す



わざとですね....



観月は内心でそう返した。

乾はノートを手にじっくりレギュラー達を観察し始める
観月はそんな乾を残してその場を離れ歩きだした。





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