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「 じゃあ放課後付き合ってくれるな 」



「 え? 」



「 弟に逢いたいんだろ? 」



観月には逢いたくないけど...裕太には逢いたい....



悩んだ不二の答えは...







「 わかったよ、でも部活は?」


不二は観月は無視する方針で自己解決した。



「 心配ない。ちゃんと竜崎先生にも手塚にも許可は貰っている 」


「 そう... 」


やはり乾には抜かりはないようだ。


「 じゃあ放課後校門のとこで。昼休みも丁度終わるし、これで失礼するよ 」



そう言って乾は6組の教室を後にした。









「 あ、英二お弁当全部食べちゃったの?! 」


ふと、自分の向かいに目線をやると不二のお弁当を空にして満足顔の菊丸と目が合った



「 だって昼休み終わるのに不二食わないんだもん!勿体ないなぁて思って 」



「 僕全然食べてないのに 」


「 ごめんごめん!後でにゃんか奢ってやるから、ね? 」




「 何にしよっかなぁー 」

「 高いのはやめろよー? 」






その時丁度昼休みの終わりを告げる予鈴が鳴った



不二は動かした椅子を元の場所に戻して自分の席へと戻る。



「 なぁ不二、行くの? 」



不二が自分の席に着席したとこで隣に座る菊丸が話し掛けて来た


「 え? 」



「 偵察! 観月のご指名てにゃんか怖くない? 」



「 うーん、、でも裕太に逢いたいし。僕に負けたのが悔しくて僕のデータが欲しいだけじゃない? 」



「 そっかなぁ。



――俺も行こっかにゃ 」



「 え? 」





「 よし!行こ! 」


「 でも英二... 」

英二は部活出ないとサボり扱いされちゃう...



と言おうとしたとこでタイミング良く(悪く?)本鈴がなり教師が入って来てしまった為この話は中断されてしまった。


それ以降菊丸の口からこの話題は出なかった為不二の方からは切り出しにくく、結局何も言えないまま放課後を迎えてしまった。




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