SUGAR BOY



ガチャ...
スパーン
「 おい、白石ーおるかー! 」



「 ?!!!!!!






な、なんや。びっくりさすなや 」



部活終了後に白石が部室で一人黙々と日誌を書いているとついさっき先に帰ると言って出て行った忍足がまた再び部室に戻って来た。ドアをもの凄い勢いで開けて..


「 浪速のスピードスターはドアを開けるのもスピードが大事っちゅー話や 」


「 なんやお前.....そんなことしに戻って来たんか 」





「 ちゃうわボケ!




白石、ドアの音くらいでびっくりしたらあかんで、 」


「 だから、何なん? 」
















「 不二周助が来とるで! 」





「 ...... 」


不二...周助?





「 なにフリーズしとんねん 」


その場で立ち上がったまま固まる白石に忍足が背中を叩く



「 ...青学の不二周助か? 」



「 他に誰がおんねんな 」


「 .........




ここ(大阪)に来とるの? 」


「 さっきそう言うたやん 」





「 ...............












はぁ?! なんでや!偵察か? 」




「 偵察て部活終わる時間に来いへんやろ。....つか知らんがな。本人に聞けや、お前に用事みたいやし 」



「 ....... 」




なんやろ....もう大分陽も落ちてるで..そんな時間に用て.......





「 あ、リベンジやろか! 」


「 はぁ? 」


「 負けず嫌いそうやったからな、不二くんは 」


「 .....ああ、なるほどな。でもわざわざ白石なんかと試合する為に遥々東京から来よったんか、健気なやぁ 」



「 白石なんかって...なんかってなんや 」



....それ健気て言うんか?








「 まぁそんなことより今校門とこで財前と金ちゃんに不二くん任せてるんや。早よ行ったり! 」



そう言うと忍足は白石の背中を勢いよく叩いた


「 ちょ、なにすんや!







いや...まぁええわ。今用意する 」


白石は日誌を畳みペンをケースにしまうとカバンに詰め込み、最後にラケットを肩に担いだ。


白石の準備が完了したとこで忍足と部室を後にした。勿論ちゃんに鍵をかけるのは忘れずに...。




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