Weak point
※シリアスです。
ボクには好きな人がいる
女の子じゃないけど....
ボクが彼を初めて見たのは青学対立海の決勝の試合
越前と試合をした彼は惜しくも負けてしまったけど、
...て、ボクが惜しくも..なんて言うのはおかしいかな
一見儚げに見えるけど、貴方はとても強い...ボクは貴方の試合を見て魅了されてしまったんだ
あれ以来ボクの頭は貴方のことでいっぱい.....
少し..少しでいい...ボクは貴方に近付いてみたかったんだ
でも、ボクと貴方には接点なんて殆どない
そんな時にボクに近付いて来たのは―――――。
今日は青学は部活が休み。僕は英二からの遊びの誘いを断り早々に身支度を済ませ、教室を出た
...早く帰っても特にすることなんてないけれど
校門付近に差し掛かると、門の前にこの辺りでは見慣れない他校の制服を着た男の子が佇んでいた
その人は僕のよく見知った人
でも一瞬ドキッとしてしまったよ
だって制服があの人と同じだし.....
貴方がここに来るはずがないのは分かっているけど....
「 不ー二さんっ 」
校門の前で佇んでいた彼が僕を見つけるなり僕の方へと駆け寄って来る
「 ....切原?どうしたの? 」
「 えー?冷たいなぁ、わざわざ逢いに来たのに 」
「 ..そっか...、ごめんね 」
切原赤也。僕が前に一度戦った相手...
最初の印象は最悪だったし絶対に仲良くはなれないタイプだと思っていた、けど僕はあの人と近付きたい!ただその為だけに丁度僕に接近して来た切原と仲良くするようになった
でも、軽い気持ちで接してたつもりだったのに君がこんなにも僕に懐いてしまうなんて...予想外だったよ
それに...
「 ...えー?彼氏がわざわざここまで逢いに来たんスよー?もうちょっと喜んでくださいよ 」
「 あはは。...喜んでるよ 」
僕と切原はいつのまにか恋人とゆう関係になってしまっていた
....いつから僕と切原は付き合ってるのか、分からない
なにがどう間違ってこうなったのかな
「 不二さん今日部活休みだし、どっか行こうと思って 」
「 切原は今日は部活は?....立海は休みがないって言ってなかったっけ? 」
貴方も今頃は部活、がんばっているんだろうな.....
「 えー?あはは、それが幸村部長がー 」
「 .....! 」
幸村.....その名前が出ただけで僕の心臓はチクリと痛む
「 ...幸村が、なに? 」
「 幸村部長がー俺と不二さんのこと、すっげぇ応援してくれてるんスよ。で、今日逢いに行くの許してくれましたっ 」
「 .....幸村が? 」
幸村が僕と切原のことを....応援、してる?
それ以前に、僕と切原が付き合っていることを....知ってるの?
「 ねぇ、切原...
「 幸村部長に話しましたよ。俺と不二さんがめでたく付き合うことになりましたって 」
おかしいな....
僕、君に言わなかったっけ?
僕が幸村のことが好きなこと....
「 そしたら幸村部長、よかったね赤也って笑ってましたよ 」
ねぇ、僕と君が付き合うことになったのは、なんでかな
僕は幸村が好き、君も僕を応援するって言ってなかったっけ?
なのに、どうして?
....それとも僕の全て幻想?僕がおかしいのかな
「 さぁ、何処に行きます? 」
「 切原、僕たちって...
「 不二さん、俺、ずっと不二さんのこと好きでした。だから、放す気はないっスよ? 」
「 .....え? 」
「 幸村部長には渡さないから 」
....俺とあんたがなんで付き合ってるかって聞きたいの?
それは俺が勝手に彼氏ヅラして、不二さんに振る舞ったからだよ?
俺が毎日のように部長をダシにしてあんたに電話しまくって、違和感ないくらいに自然にあんたの彼氏の座に居座ったからだよ
あんた弱ってるみたいだったから面白いくらいにすぐ引っ掛かってくれて
あ、それと俺たちのこと幸村部長には話してないっスよ?
俺、まだ部長を敵には回したくないしね
――最後に一つ、
不二さんに良いこと教えてあげるよ
幸村部長もさ、あんたのこと好きなんスよ?
この前、真田副部長と話してんの聞いちゃったんスよ
て、そんなこともうどうでもいいっスよね!あはは
..だって、あんたはもう俺のものだし
「 さぁ不ー二さん!何処行きます? 」
end
――――――――――――
精神的に弱る不二をここぞとばかりに洗脳する切原(笑)つか不二はもう精神が崩壊?^ロ^;...幸村は名前だけ;
最近の短編はシリアスばかりでごめんなさい。
どうしても切原だと暗い....
補足しますと実は切原は部活をサボって青学に来たんですね。
なんかわけが分からない話ですよね。小説ってやっぱ難しいです
それでは、最後までご覧くださりありがとうございました