※拍手ログ
「テツヤ、大丈夫かい?」
「…赤司君」
暑さで倒れてしまった黒子が保健室に運ばれ、すぐにでも傍に行きたかった赤司はそれを我慢し部活の練習メニューを部員に伝えその後、黒子の元へと向かった。
ベッドでぐったりと眠る黒子の額には、冷えピタが貼られていた。
赤司はベッドの傍にあった椅子に座り、黒子の頭を撫でる。
すると黒子が目を覚ましたので冒頭の会話が出た。
「頬も熱いな」
「ん…」
「……」
まだボンヤリとしているのか赤司が頬に触れると目を瞑り、赤司の手に擦り寄る。
その愛しさに思わず理性が切れそうだったのはいうまでもない。
「テツヤ」
「はい…」
「傍に居て欲しいかい?」
たとえ黒子が言わなくても傍に居るつもりだったのだけれど、つい悪戯心がでてしまった。
ニコリと笑う赤司に黒子は一呼吸置いたあと、ふわりと微笑んだ。
「居て下さい…赤司君」
どうやらまだボンヤリしているらしく、めったに見れない黒子の柔らかな微笑みにクラリとくる。
「…仕方ないね、テツヤが言うなら」
そう言って赤司は瞳を閉じた黒子の瞼に唇を寄せた。
‐END‐