「あ、こ、こんにちはっ!」

「……確かお前、桐皇の謝りキノコ」

「すすすみません!桜井良ですっ、すみませんっ!」

「いや、何で謝るんだよ」

「あぁぁっ、すみません!…て、わーっ、ごめんなさい!」


(何なんだよ一体っ!?)
校門を出た所で何故か桐皇学園の桜井がいた。

しかも謝ってばかりで話にならないと言うか、大きい声で謝るから何の騒ぎだと周りに人も集まってくる始末。(迷惑だ…)


「…何か用なのか?誰か待ってんなら呼んできてやるけど」

「いえっ、すみません!あの、日向さんを待ってたんですすみません!」

「はぁ?俺っ!?」

「あぁぁっ、急に来てすみません!迷惑でしたよねっ!」

「あーもー、いいっ!いいから、黙って着いて来い!」


自分に用だったみたいだ。(一体何の用なんだ?)

とりあえず煩いし謝ってばかりで注目を集めてしまったので、俺の家に連れて行く事にした。(外だとまた目立ちそうだし…)



―――



「コーヒーでよかったか?」

「あ、有難うございますっ」


家に帰ると誰も居なかったからそのまま部屋に上げてコーヒーを渡す。

コップに口を付けながらチラリと相手を見ると、校門で見せた焦りや緊張の色は少し落ち着いた様に見えた。(…しかし、)

一体、自分に何の用なんだろうか。
試合で対戦した時に一度会っただけなのに(しかも向こうが勝ってるし…)、話したこともない相手との二人きりは正直辛い。(選ぶ場所間違えたか?)


「あの…日向さん」

「ぅおっ!?わっ!」


ぼんやりと考えていたら急に呼ばれたので振り向く、と目の前に桜井が居た。

驚きのあまり少し後ろに飛び退くと同時に肩を押され、勢いがついて倒れてしまった。


「いっ、てぇ…」

「すみません、大丈夫ですか?」

「?」


謝り方に違和感を覚え桜井を見ると此方を見て微笑んでいて、何故か倒れている俺の上に跨がっている。(……)

その微笑みが悪い事を考えている様な笑みで思わず顔が引きつってしまった。(何か、ヤバい…)

腕を使ってずれようしたが、それよりも早く両手首を掴まれ押さえ付けられた。(よ、容赦ねぇ…)(いや、それより)


「おい、何しやがんだよ」

「すみません…けど、」


今からもっと酷い事しますから、と耳元で囁かれ気付けば両手は一纏めに押さえつけられていた。

そして空いた手でプチリとゆっくり俺のシャツのボタンを外しにかかる。(ヤバい)(ヤバいヤバい、ヤバいっ!!)


「お前っ、何なん、だよっ!」

「好きなんです…日向さん」

「はぁ!?…って、ぅぁ!」


抵抗しようにも思ったよりも力が強くビクリともしない。

人が焦っている中、人の反応を楽しむ様に首筋を下から上へ舐められ思わず変な声が上がる。


「なんのっ…冗談っ!」

「すみません、冗談じゃないです…愛してます」

「ぁっ!…まっ、」

「日向さん、可愛い…」


ニコリと目が笑ってない微笑みを向けられ顔を近付ける桜井が、家に誘った貴方が悪いんですよ、と囁いたその瞬間

(あぁ、もう駄目だ…)

と感じ、その身を預けた。




捕えられたのは身体と
どうしてこうなった(^q^)/
いや、けど桜井は腹黒だと思います。
しかし桜日なんでドマイナー誰得なんだww

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