※♀黒子
「青峰君、起きて下さい」
「……何だ短パンかよ、つまんねー…痛ぇっ!」
げしっ、と容赦なく頭を蹴ってきた。(俺が悪ぃのかよ!)
人が寝転んでいる頭上に立っていたから少し上を向けばスカートの中が見えただけだ。(不可抗力だっつーの)
「部活始まりますよ」
「行かねー。テツナ、デートしようぜ」
「部活サボる人とはデートしません」
「……ダリィ」
ほらほら、と言って寝転んでいる俺を起こして立たせる。
俺を起こした後、さっさと先に行こうとしたから後ろから抱きついてみた。
「…Dか」
「本当に最低ですね、君は」
「理想の胸だな」
「ちょっ、と!青峰君!?」
後ろから抱きついた時についでとばかりに胸を揉んでみる。(柔らけぇ…)
服の上からだったから今度は服の中に手を入れようとしたら、手の甲を思いっきりつねってきた。(容赦ねぇな!)
「痛い痛い痛いっ!テツナ!」
「ごめんなさい、でしょう?」
「わ、悪かった!悪かったから!」
「わかればいいんです」
俺が謝るまでぎゅうぎゅう捻ってきたから、離してくれた時には手の甲が赤くなっていた。(…萎えた)
「ほら、行きますよ」
「おぉ」
「バスケしてるカッコいい青峰君を見せて下さい、ね」
「じゃ、俺だけを見てろよ」
勿論です、と言って手を繋いできたから離さない様にしっかりと握る。(小せぇ手…)
男の手とは全く違う白くて細くて柔らかいテツナの手を見つめて、後少しでも力を入れたら折れてしまうんじゃないかと不安になった。
「どうかしましたか?」
「……いや、何でもねぇ」
急に立ち止まりテツナの手を見つめる俺を不思議に思ったのか、首を傾げて此方を見つめてくるテツナに笑ってみせる。
それでも納得しないのか、本当ですか?と少し眉を寄せて聞いてくる。(参ったよなぁ…)(テツナには敵わねぇわ)
けれどこんな弱い自分を見せたくなくて、誤魔化す様にテツナの唇に唇をそっと重ねた。
可憐な君が狂おしい程愛おしい2300hitリク