黄瀬君はモテる。
モデルをしているから人気者だし、実際に男の僕から見ても格好いいと思う。

だから何でそんな彼が僕の事が好きで恋人でいてくれるのかわからなかった。
黄瀬君に堂々と好きだと言える女の子が羨ましかった。

「黒子っち、何か元気ない?」

「え?」

「なんとなくっスけど落ち込んでる様に見えたから」

「…何も、ないですよ」


折角の部活のない休日に黄瀬君の家で二人きりだったのについ思い悩んでしまっていた。

元々感情が表に出ない方だから何もない様に返答するけれど、納得いかないというような顔を向けられる。


「嘘。黒子っち嘘つくの下手っスよ」

「嘘なんかじゃ…」

「むっ…まだ言うんスか?黒子っちの顔見てたら落ち込んでるとか、俺すぐわかるんスから」


だから嘘つかないで、と優しく微笑んで言われたらそれ以上何も言えなくなってしまった。(…狡いです)

けれど自分のこんなつまらない嫉妬を黄瀬君に話して、彼に飽きられてしまうんじゃないかと鬱陶しいと思われるんじゃないかとそんな事ばかり考えてしまって黙り込んでしまう。


「…黒子っち」

「大丈夫っスよ、何でも言って欲しいっス」


優しくぎゅっ、と抱きしめられて涙が溢れそうになった。
きっと黄瀬君は僕がちゃんと話すまで離してくれない。


「黄瀬君…」

「うん?」

「僕を…見棄てないで下さい」


ポツリポツリとゆっくりだけれど全て話した。

女の子にモテるのに何で僕なんかを好きでいてくれて恋人でいてくれるのか。

僕は女の子じゃないから堂々と黄瀬君に好きと言えなくて羨ましいとか。

黄瀬君は僕が話している間、ずっと抱きしめていてくれて黙って僕の話を聞いてくれた。


「どうしよう、どうしよう黒子っち!」

「?き、せ…くん?」

「俺倖せすぎて死んじゃうかもっ!!」

「…え!?」

「黒子っちが嫉妬して悩んでくれてたなんて俺すっげー嬉しいっス!」


僕の不安とは裏腹に黄瀬君は酷く喜んだ。
鬱陶しがられるよりも、もっと早く言って欲しかったと、気付いてあげれなくてごめんと謝ってくれた。


「第一、俺は黒子っちが好きで好きで仕方ないんスよ?だから俺の想いには不安にならないでね、黒子っち」

「は、はいっ」

「へへっ、もう!大好きっ、黒子っち!!」


ちゅっ、と唇にキスをされたかと思えばまた勢いよく抱き着かれた。


あんなに不安だった気持ちも黄瀬君のたった一言で消え去って、嬉しい気持ちでいっぱいになって僕も黄瀬君の額にキスを落とした。


「く、黒子っち!?」

「ふふ、僕も大好きです」




黄瀬君はモテる。
モデルをしているから人気者だし、実際に男の僕から見ても格好いいと思う。

だから何でそんな彼が僕の事が好きで恋人でいてくれるのかわからなかった。
黄瀬君に堂々と好きだと言える女の子が羨ましかった。

「黒子っち、何か元気ない?」

「え?」

「なんとなくっスけど落ち込んでる様に見えたから」

「…何も、ないですよ」


折角の部活のない休日に黄瀬君の家で二人きりだったのについ思い悩んでしまっていた。

元々感情が表に出ない方だから何もない様に返答するけれど、納得いかないというような顔を向けられる。


「嘘。黒子っち嘘つくの下手っスよ」

「嘘なんかじゃ…」

「むっ…まだ言うんスか?黒子っちの顔見てたら落ち込んでるとか、俺すぐわかるんスから」


だから嘘つかないで、と優しく微笑んで言われたらそれ以上何も言えなくなってしまった。(…狡いです)

けれど自分のこんなつまらない嫉妬を黄瀬君に話して、彼に飽きられてしまうんじゃないかと鬱陶しいと思われるんじゃないかとそんな事ばかり考えてしまって黙り込んでしまう。


「…黒子っち」

「大丈夫っスよ、何でも言って欲しいっス」


優しくぎゅっ、と抱きしめられて涙が溢れそうになった。
きっと黄瀬君は僕がちゃんと話すまで離してくれない。


「黄瀬君…」

「うん?」

「僕を…見棄てないで下さい」


ポツリポツリとゆっくりだけれど全て話した。

女の子にモテるのに何で僕なんかを好きでいてくれて恋人でいてくれるのか。

僕は女の子じゃないから堂々と黄瀬君に好きと言えなくて羨ましいとか。

黄瀬君は僕が話している間、ずっと抱きしめていてくれて黙って僕の話を聞いてくれた。


「どうしよう、どうしよう黒子っち!」

「?き、せ…くん?」

「俺倖せすぎて死んじゃうかもっ!!」

「…え!?」

「黒子っちが嫉妬して悩んでくれてたなんて俺すっげー嬉しいっス!」


僕の不安とは裏腹に黄瀬君は酷く喜んだ。
鬱陶しがられるよりも、もっと早く言って欲しかったと、気付いてあげれなくてごめんと謝ってくれた。


「第一、俺は黒子っちが好きで好きで仕方ないんスよ?だから俺の想いには不安にならないでね、黒子っち」

「は、はいっ」

「へへっ、もう!大好きっ、黒子っち!!」


ちゅっ、と唇にキスをされたかと思えばまた勢いよく抱き着かれた。


あんなに不安だった気持ちも黄瀬君のたった一言で消え去って、嬉しい気持ちでいっぱいになって僕も黄瀬君の額にキスを落とした。


「く、黒子っち!?」

「ふふ、僕も大好きです」




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