SHE



「小五郎さん・・・?」
あぁ、ようやく分かったよ。
幾度となく荒波を乗り越え蘇芳の事を思い続けたのは、あの笑顔と涙が私の生きがいだったからだね
だから蘇芳?
君が行くところへは何処にでも付いて行くよ。
だってね・・・・
抱きしめていた腕を緩めて、片方の腕を蘇芳の顔に伸ばし彼女の唇に手を当て指で撫でると其の唇に口付けを落とし、
「また愛し合ってもいいかい?」
そう蘇芳に告げると彼女は困ったように・・・でも優しく笑いかけ今度は私に口付けを落とした。
ねぇ蘇芳?
だって君はね、私がこの世に存在するための唯一の理由なのだよ。
だから君を蘇芳さずにはいられない・・・。


2011 5 22 執筆

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