ゴロゴロ‥‥‥
ドカンッ!
「っひ……っ…」
しっこくのそらにぴかりと
雷は昔から大の苦手だった。
雷のせいで仲が良かった親戚のお兄さんが死んでしまったのも関係している。
自分の中で『雷』というものは大きな音をたてて、物を破壊し人の命を奪ってしまう恐怖というものでしかないのだ。
今の時間は時計を見たわけではないので定かではないが大方夜中の2、3時と、いうところだろう。
布団を被り、雷が止むのを待つ。
姉もまだ帰宅していないから今、この無駄に広い道場に自分は一人なのだ。
かたかたと震える肩。
目には涙の膜が張られている。
…………情けない。
…………これでも侍なのに。
ごし、と袖で目を擦る。
そしてまたぴかり。
光ったのも束の間、次には大きな音が。
「…っぅぅ………」
脳裏に浮かぶのはただ一人。
『新八は何があっても銀さんが助ける。』
とか言ってたくせに。
助けろよ。
この恐怖から僕を救い出してくれよ。
「銀さんの嘘つき!馬鹿!天パ!糖尿!」
少しでも恐怖を和らげようと叫ぶ。
そして、聞こえてきたのは、
「そりゃひでーよ新ちゃん。」
愛しいあの人の声だった。
「………え、…銀さん?」
「言ったじゃん。何があっても助けるって。ちゃんと助けてやっただろ?雷、から。」
あぁ、この人にはかなわない。
待ちに待った温もりに僕は飛び込んだ。
END
と、いう志村が雷怖かったら、という話。
今、雷が超鳴ってまして。
私は雷平気なんですけど。
雷が光ったときのあの光に「おぉー……(感動)」ってなります。
テンション上がります。
でも雨は嫌いです。