ウミガメのスープ




ゆーと「暇だからウミガメのスープしよう」
スウ「それはええけどなんでウチら?」
虎狛「アミダで決めたんだって〜」
ゆーと「まさかピンポイントでここくるとは思わなかったけどね。」
スウ「んで、ウミガメのスープって何?」
ゆーと「説明しよう!ウミガメのスープとは全員参加型の水平思考パズル!」
虎狛「やり方はこんな感じだよ〜

@出題者が問題を出す
A問題の参加者は出題者に質問する
B出題者はその質問にyesかnoで答える
C次々と質問して、内容が明らかになっていくにつれ推理していく。
D誰かが正解を答えたら出題者が問題の解説をして終了。

別名としてyesnoパズルとかスローンとマクヘールとかもあるね」
スウ「へぇ。なんでウミガメのスープって名前なん?」
ゆーと「その元になった問題が有名だからかな。せっかくだしやってみよう」






ある男が、とある海の見えるレストランで「ウミガメのスープ」を注文しました。
しかし、彼はその「ウミガメのスープ」を一口飲んだところで止め、シェフを呼びました。
「すみません。これは本当にウミガメのスープですか?」
「はい・・・ ウミガメのスープに間違いございません。」
男は勘定を済ませ、帰宅した後、自殺をしました。
何故でしょう?





スウ「死んだ!?」
虎狛「初めてだとびっくりするよねー」
ゆーと「虎狛さんはやるの?」
虎狛「知ってるからスウが困った時にお助けしようかな」
スウ「これ、yesかnoで答えられる質問しかしちゃアカンの?」
ゆーと「そういうゲームだからね」
スウ「えーと…男は首吊り自殺で死んだん?」
ゆーと「関係ないかな」
スウ「関係ない…死に方は関係ないってこと?」
虎狛「そだよ〜」
スウ「うーん…ウミガメのスープを食べたから死んだんよね?もし男が違うものを食べたとしても死んどった?」
ゆーと「no。ウミガメのスープじゃなかったら男は死ななかったよ」
スウ「自殺やろ?毒が入ってるわけやなさそうやし…まさかそーゆー思考にする危ない何かが」
ゆーと「no」
スウ「即答やん( ´・ω・`)」
虎狛「スウスウ、なんで男がウミガメのスープ頼んだかも考えてみて」
スウ「なんでスープを頼んだか…?…男はウミガメのスープが飲みたいわけじゃないの頼んだとか?」
ゆーと「noかな。男はそれがウミガメのスープだからこそ頼んだんだよ」
スウ「余計わからん…」
虎狛「あのねースウ、コツはなんでも聞くことだよ。とにかく情報集めないとこれわかんないからね」
スウ「なんでも…その日は雨だった?」
ゆーと「関係ないかな」
スウ「男に恋人はいた?」
ゆーと「関係ないかな」
スウ「男の職業はニートだった!」
ゆーと「関係ないかな!!」
スウ「全然駄目やんー!」
ゆーと「なんでもにも限度ってあるよね!?虎狛さんもう少しアドバイス…」
虎狛「は〜スウが可愛い」
ゆーと「駄目だこの人」
スウ「なんなん全部関係ないやん…きっと男は過去にウミガメに親を殺されて、復讐を糧に生きてきたんや…そしてレストランでウミガメを食べることで復讐を果たし、満足して死んでしまったんや……」
ゆーと「noだし色々ツッコミたいけどね、男の過去は関係するよ」
スウ「過去?」
虎狛「過去だよ」
スウ「過去…?男は昔ウミガメに会ったことあるん?」
ゆーと「noだよ」
スウ「んー…男は実はウミガメ?」
ゆーと「いきなり何事!?」
スウ「いや、男が人間だなんてゆーとくんいっとらんし、もしかしたりするかなぁみたいな」
虎狛「っはははははっ!スウ最高!」
ゆーと「何がどうしてそうなったのかわからないし男は人間以外の何者でもないよ…」
虎狛「というかどう関係すると思ったの?」
スウ「もし男がウミガメやったら…共食い……」
虎狛「共食いっ…ふふっ……」
ゆーと「虎狛さん笑いすぎ」
虎狛「ゆーとも震えてるじゃん」
スウ「ウチそんな面白いこと言うた?」
虎狛「いったいった…続き頑張って…ふふ…」
スウ「…?まぁええわ、うんと、男はウミガメのスープ食べたの初めてなん?」
ゆーと「yesだよ」
スウ「初めて食べて死んだ…自殺するほどショッキングなお味やったん?」
ゆーと「no。っていうかショッキングなお味て何」
虎狛「美味しいスープだったよ〜」
スウ「美味しいなら尚更なんで自殺したん…想像しとった味と違ったからとか?でもそんくらいで」
ゆーと「yes」
スウ「えっ」
ゆーと「だからyes」
スウ「えっえっ…そんくらいで自殺するん!?」
虎狛「正確にはも少し理由があるね〜」
スウ「そういえばこの人、美味しいスープやのに1口しか食べとらん…!初めて食べたんに想像しとった味がある…?」
虎狛「そうだね」
スウ「…過去に、ウミガメのスープだと思って違うものを食べた?その事に気づいたから自殺…?」
ゆーと「yes、ここまで来たらいいかな」
虎狛「そだねー、解説いきまーす」






男は船に乗っていた。
ある日、男の乗る船が遭難してしまった。
数人の男と共に救難ボートで難を逃れたが、漂流の憂き目に。

食料に瀕した一行は、体力のない者から死んでいく。
やがて、生き残っているものは、生きるために死体の肉を食べ始めるが
一人の男はコレを固辞。当然、その男はみるみる衰弱していく。
見かねた他のものが、「これは海がめのスープだから」と偽り
男にスープを飲ませ、救難まで生き延びさせた。

しかし、レストランで明らかに味の違う
この「本物の海がめのスープ」に直面し
そのすべてを悟り、死に至る。



スウ「な、ななな」
ゆーと「結構ショッキングな内容だよね」
スウ「これ、人、ひと」
虎狛「共食いある意味正解なんだよねぇ」
スウ「こんな話やと思わんかったし問題文が説明不足すぎる!」
ゆーと「そーゆーゲームだし…」
スウ「ゆーとくん馬鹿あああああ」
虎狛「あ、スウ泣かした」
ゆーと「いやいやいや待って色々待って僕の責任なのこれ」











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