CoC「受話器を置くな」



ゆーと(KP):全員そろった?
ゆーと(KP):今回、夏目の救済シナリオで夏目がNPCなので裏でミヅチさんに指示出したりするからグダグダするかもしれないけど許してね!
ゆーと(KP):ふたりとも初めて大丈夫?
夏目巳弥(ミヅチ):ああ、構わない
相馬 翔午(そうご):うん、大丈夫だよ
ゆーと(KP):ではCoC「受話器を置くな」はじめまーす
ゆーと(KP):あなたは道を歩いていました。
先程まで、数日前奇妙な夢の中で出会って仲良くなった友人ーーー夏目巳弥に会っていました。
本来であれば、再会を喜び今この時間も語り合っていたことでしょう。けれどあなたはただ、道を歩いていました。
先程まであなたがいた場所は精神病院です。そこが、今の夏目がいる場所でした。
いや、もう彼を夏目巳弥と呼んでいいのか分かりません。夢の中で恐ろしい目に遭った彼は既に正気ではありませんでした。そこに夏目巳弥という人間はいても、相馬翔午と仲良くなった夏目巳弥はいませんでした。
その事に、あなたはこころにぽっかり穴が空いたような気分になっているでしょう。あるいは彼の身に起こった痛ましい事柄について、さほど気にしていないのかもしれません。気にしないように、努力しているのかもしれません。
できることなら夢の中で話した彼に戻ってほしいと思いながらも、心の底では、彼がもう戻ってはこないということを半ば受け入れつつあります。
相馬 翔午(そうご):もうすでに心が痛いよ…
ゆーと(KP):気づけば、道は真っ暗です。人気はなく、月すらもありません。
それでもあなたはそんな道をひとりで歩いていきます。
世界にただひとりきりで放り出されたような、そんな不安を感じます。夜道を照らしてくれるはずの街灯も、とうに寿命が来ているのか、チカチカと頼りなく点滅しています。
そのときあなたは、歩く先にぽつんとひとつの電話ボックスがあるのを見つけます。
ゆーと(KP):ここでオカルトか知識のどちらかを振ってもらうよ
相馬 翔午(そうご):電話ボックス…最近見かけないねぇ
相馬 翔午(そうご):知識ふるよ
ゆーと(KP):1d100<85
Cthulhu : (1D100<85) → 72 → 成功
ゆーと(KP):では、ふと、こんな噂を思い出すよ
ゆーと(KP):「月のない夜、公衆電話がひとりでに鳴り出すことがあるんだけど、そのときこの電話って神様に通じてるんだって。すぐに受話器を取って願い事を口にすると、なんでもひとつだけ願いが叶うんだって」
「でも、ただで叶えてもらえるわけじゃないみたい」
相馬 翔午(そうご):公衆電話が鳴る…変だね。ふふ、どんな音がするんだろうね。
ゆーと(KP):そんな他愛もない噂話がふと頭をよぎった時、急に、公衆電話が鳴り始めました。
ゆーと(KP):どうする?
相馬 翔午(そうご):んんん
「うわっ!」ってびっくりしたあと…警戒しながら公衆電話に近付くよ。
相馬 翔午(そうご):ぼくも神様だから怖くないね(?)
ゆーと(KP):公衆電話はなり続けているね。誰かがとらない限り鳴りやまなさそう。
相馬 翔午(そうご):あぁそっか、鳴ってるから取らなきゃ。受話器取るよ。
ゆーと(KP):あなたは、電話ボックスの扉を開けると、そっとその受話器を取って耳につけました。
すると、自動音声のようなものが流れてきます。
「こんばんは。こちら時間巻き戻しセンターです。お客様のご用件は何でしょうか?」
「時間の巻き戻しをご希望する際は、1のボタン、ご希望にならない場合は2のボタンを押してください」
「代金のほうは一切かかりませんのでご安心を」
相馬 翔午(そうご):怪しすぎるね
ゆーと(KP):どうする?
相馬 翔午(そうご):もし過去に戻れたら…と思ってぱっと浮かぶのは夏目サマのことだろうね。でも相馬は噂のことはあんまり本気にしていないよ。
「こんばんは〜。」
って言って半信半疑で1のボタンを押すよ。
ゆーと(KP):あなたがボタンを押しこんだ瞬間、持っていた受話器から再び音声が流れ始めました。
ゆーと(KP):「時間の巻き戻しを受け付けました。なお、お客様のご希望通りの条件を満たすためには、いくつかの試験を受け、それに合格していただく必要がございます。不合格の際はまことに残念ではありますが、サービスを提供することができません。ご了承ください」
「それでは、試験を開始いたします」
ゆーと(KP):その言葉を最後に、あなたは自分が光に包まれていくのを感じます。徐々に白く染まっていく視界の中、そのあまりのまぶしさにあなたは思わず目を閉じました。
相馬 翔午(そうご):試験…聞いてないなぁ法で裁けるかなぁ。


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