※ 源佐久とか風丸さん(♀)他
※ 一応R15(色々ひどい)
※ 年齢操作・捏造氏名他注意




「、っ、…あ……」
「ん、…痛い?」
「………」
身体の関係を持ったのは16だったと思う。明確に交際に発展したのは、早熟にも13、14そのあたり。よくぞ理性の保てたものだと思いつつ、幼い彼女との性交を逃したことを惜しいとも思う。
こんなことを言ったら軽蔑されるだろうか。
でも男ってこんなものだ。
「…はぁっ……、」
「痛い?」
「ひ…」
「ひ?」
交際の開始を13とするなら、もうすぐ7年の付き合いということか。次子はまだ十代だが、俺はようやく成人した。

「…避妊、し、ろ…って」

苦手なもののひとつだ。





「よ、源田。
あ、間違った佐久間」
「…風丸…」
「まだ結婚してなかったっけ」
「それ週一くらいで言うのやめてくれない」
昔から女子の社会に馴染むのが苦手だった佐久間にとって、女子の友人といえば風丸くらいだった。
高校まで全く別の進路であったが、大学にてようやくかちあう。
風丸には多くの友人には言えない悩みや相談をいつもしてきたが、今回ばかりは口が重い。しかし個人では抱えていられない。
「何、こないって?」
「…あい」
「まだだったのか…お前…」
「違う!そっちじゃなくて、予定日が過ぎてるの!」
月経が大幅に遅れている。
いつも規則正しく予定通りにやってくるため、また、月経のばらつきが実は珍しくはないという事を知らないために、佐久間の不安は深刻だった。
「10日くらいよくあるんじゃないか?2週間遅れたとか、ひどいと1ヶ月きてないとか聞くけど」
「…そうなのか」
人のあまり来ない棟の女子トイレまで連れてこられてこの程度の話とは…
進んでるようで知識や経験に歪みがあるのは彼女の恋人である源田にも原因があると思う。うぶを極めたような佐久間が源田のものになってしまって、女子とますます馴れない場所にいつも置いておいたそれは故意でのことじゃないのか。
「……調べた?」
「調べた?あ、病気かどうかってこと?」
ほら、見ろ。
一番に疑うべきことさえわかってない。
風丸はやれやれとため息をついてぐっと佐久間に近付いた。

「妊娠したんじゃないのか」

途端、佐久間はかくりと膝を崩した。慌てて腕を掴んだが、持ち直さずにしゃがんでしまった。
まさか、まさか。
思いながらも血の気が引いた。可能性があるとは知らなかった。ただの冗談で済むセリフなはずだ。

「…ありえるのか…?」
「…ありえる」

源田め、殴りたい。
狼狽する佐久間をなだめ、放課を待って病院へ行った。いつも理性的な彼女なのに、いつも以上に幼く見えて、泣き出しそうで、可哀想。
「結果がどうあれ源田に言えよ?」
「…なんて」
「生理が遅れてこわい思いをしたことと、これに懲りたら避妊をしろと」
「……してたら?」
「は?」
佐久間は拳をつくっていた。不安なのだろう。もちろんだとも。
「妊娠してたらどうしたら?なんて言えば?どうしよう!」
「おめでたいじゃん?」
「なんで!」
今私変なこと言ったか?
風丸は心配なんてないのに慌てる佐久間を黙って見ていた。
源田だったら、大喜びだろう。その前に一度蹴りたい。
きっと佐久間を抱き上げて、くるくる回っておおはしゃぎだ。その前に一度蹴る。
とうとう待合室で泣き出してしまった佐久間を無視して、風丸は携帯電話を取り出した。どうもこの子があの馬鹿に、強く言えると思えない。ついて行かなければ。
話題の源田に今日行くとだけメールを送り、婦人科の看護婦に慰められている友人をまじまじ見てみた。

…まさか、母か…。

くそ、源田。やっぱり二回蹴る。




「…今日行くって…」
えらく簡単なメールだな。業務的というか。記憶が正しければ随分久しぶりに連絡をとったと思うのだが、無愛想を越して怒りすら感じる文面。何かしたっけ…
帰り道にようやく風丸からのメールを読んだ源田は、不穏を敏感に感じとっていた。
まさか帰宅した途端に胸ぐらを捕まれて説教をされるとまでは予測できなかったが、間近に迫る風丸に、説教の内容は右から左で
こいつはこんなに美人なのに、この勇ましさはどうしたことだろうとか考えていた。
「聞いてるのか!」
「いや…俺一応プロのスポーツ選手なんだけどな、
その胸ぐら掴む女子大生ってすごいよな…」
「聞いてないだろ!」
蹴られて、気付く。
恋人の蒼白な顔。
「どうした?どうした、おい」
何かあったのか?大丈夫か?
源田は佐久間の前に膝をついて、俯く顔を伺った。
「具合でも悪いのか?どこか痛いのか?」
心配のあまり矢継ぎ早に質問する源田の背中に蹴りが入る。風丸だ。
「いたっ、なん…」
「そんなに次々言ってたら、答える暇が無いだろう」
そうか、と素直に頷くと、両手を優しくとり、静かにゆっくり訊いた。
「何があったんだ?」
「……あ……」
佐久間はあの、だの、その、だのと繰り返し、何度も風丸を見て助けを求めては、自分で言え、と無言の返事を返される。それでさらにうろたえる。
とうとう心配がたまらなくなって落ち着かなくなってきた源田が、ふと、何か気付いたような顔になる。
佐久間はそれにどきりと、目を見た。
「……次子、まさか」
「………」



***

ハイ飽きたァ〜
とっちらかりすぎて手に負えない。ボツ。



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