怖い話をしてあげる
2013/06/25 19:51

私には兄が2人弟が1人居て、端から見たら少々破天荒な長男と穏やかで常識的な次男、末っ子らしい弟とかなり平和的に見えるようですが実態はただのバカとバカとスゲーバカです。

成長の過程で性格は長男と似ているとよく言われてきましたが確かに兄が居なければ私は止める立場に非ず暴走を良しとして生きてきたかもしれません。
しかし兄は良き反面教師であり、今では私は常識がある人だという誤解を与えることができるスキルを身に付けました。まともに振る舞う真似がうまいという姑息なスキルです。ただ親しくなるとお前ってそんな奴だったのかという逆ベジータ効果みたいな感じで損は損です。
さてそんなくそつまんねえながら人の社会で生きるならば必要不可欠なスキルはやがて自分自身にも私は常識人私はまとも私は正気という刷り込みを行い、私は最近少々混乱している。

ズレが生じている気がするのだ。

つまり「アビリティ:常識人」といえど私が形成した物なので私自身が常識と思う事が何気なく出たところ全然常識じゃないわ引くわなんだお前引くわってなっちゃうそういうアレです。せつねーわ。

それで昨日ゼミの友人らと昼食をとっていたところ、他の学部の友人の鞄からAVが出てきてドヨッとした場で私はやらかした。
そのAVは彼氏の部屋に隠されていたもので、以前他のAVを見つけた時喧嘩になって全部捨てないと別れるという話にまでなり結局彼氏が謝って全部処分したよごめんなっつう流れだったらしいがまたみつけた→おこ!→彼氏「全部捨てた後に買ったやつだから問題ない」→激おこ!!→彼氏「だからぁあの時あった奴は全部捨てたけどあの後買ったやつだから!」→没収
彼氏すげえアホだなと思ったけど他の友人たちの反応はエー!ヒドーイ!浮気ダヨネソレー!ナーイ!アリエナーイ!にゃにゃにゃにゃーい!
あっwwww笑い話じゃなかったようだwwwww
まぁこいつらもキャピッてるけど中身ただの泥ン女だし人の目があるからエー!アリエナーイ!とか可愛い事言ってるけど宅飲みとかしてたら殺せ殺せとか血祭りだとか去勢しろとかちんこにカイワレ植え付けろとか言い出すわけだが運子はお腹ペコペコッティだったから会話から離脱してご飯食べながら月刊ムーを読んでたわけですがあらかた食べ終わった頃友人の1人がお前もそう思うべさ!と無茶振りに近いくらいのぶっこみをしてきて一瞬先の話も忘れた運子は
そういや昨日ゲイビ観ててさぁ
という突然の話題提供をしてしまい、場が凍りついた。

運子(ンッ……?!)

まぁね。運子もすぐ気付いたわ。あっ、ごめん聞いてなかったって言ったつもりだったんだけど私今何か全然関係ない事言った…って。そしてすぐ言い直した。

ごめん聞いてなかったわ

向こうはそれどころじゃなかったわ。
彼氏のAVとか彼女激おことかすぐ思い出したけど彼女らの話のベクトルが一気に逆方向に向かい私はたった今友人の彼氏のAVのところに戻ってきた。つまり高速で全くすれ違った。
怪訝な顔をしている彼女らの言いたいところは運子の友人の話を聞いていなかったという薄情な面についての説教であろうと予想したのに泥女たちが言い出した事はゲイビって何やねんだった。
そっちかよwwwwと笑ったところそれもいやいやお前笑い事じゃいからみたいな反応になってエ??エ??(⌒‐⌒)
女の子はAV観ないって数年前に知ったけど、こいつらは私がAVを羞恥の伴う隠すべきものであり、大抵男しか観ない、ということを知らなかったという事を知っている(※運子も定期的に観るとか進んで借りてくるとか目的があって観るわけではなく、ただの娯楽的なひとつのジャンルとして捉えており、おそらくAVもエロ本も隠さない兄弟の影響による)のにその反応はどうしたことだ??(⌒‐⌒)
友人「いや、AVとゲイビはまた別の…何アンタ身内にゲイでも居るの」
そんな深刻な顔するような話だったのwwwwwwごめんに知らなかったwwwwww

それで運子は推理した。

おそらく兄や弟らにとってもアダルトコンテンツはただの娯楽であり、ゲイビもバラエティー番組観るのと変わらないので(証拠としてオカズにしている場面を見たことが無いし、ひたすらアハーンな場面しかない物は借りてこない。何かとアクロバットでシチュエーションが超次元的。つまりコント寄り)運子の常識はズレていたのだ! ! ! ! !

まぁ別に…恥ずかしくはない。
何が言いたかったかっつうとゲイビに出てたマッチョが太ももに巻かれてたバンドを後で外したら真っ赤になっててあれ素材アレルギーだったのか可哀想にと思ったら終盤辺りで尻を叩かれながら屋敷中マッチョ10人くらいでおいかけっこみたいな事が始まってアレルギー発症してたマッチョがつかまって本番が始まったけど尻を叩かれる度にアレルギーの炎症が広がりもうやめたげてよお!と同情したがマッチョは一生懸命喘いでてモンハンやりながらそこに居た弟(そもそもこいつが借りてきた)が観てないと思ってたのに急に、プロやな…と呟いて思考がシンクロしてうけたわーってただそれだけが言いたかった。
ただそれだけだった……


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