人だかりに塗れる本日、我が部のお姫様はベンチに座ったままお眠りになられている。

カントクは2人部員を引き連れて勧誘の為に不在で、自主練をしている他の部員達を任された筈だが、お昼寝真っ最中らしい。
タオルやらドリンクはきっちり準備済みの為、眠っていても何も問題はない。
が、いやいや、際どい恰好なのだ。
今の貴女は。
ベンチに腰掛けたまま横になっている為、是が非でも短いスカートはずり上がる訳で…ちょっとでも動くと下着が見えるだろう。
あ、ほら、俺以外の奴等も視線が嫌でもそちらに渡る。
ちらちら、ちらちらベンチに脚迄乗り上げて半胎児型で寝ているものだから、こちら側にヒップがあるんだが、いかんせん、目のやり場に困る。汗だくのままタオルを首に引っ掛けた俺は内心で溜息だ。

"あんな事"させる相手だが、こんな無防備な姿を怒れるだけの位置にはいない。

マネジと部員、まぁ部員の中でも主将の座にはいるが…中々それ以上にも以下にもなれやしない。
えと思った瞬間。

次にはくるんと貴女の身体が寝返りを打った瞬間だ。



「危な…っ!!」

「ん…ぅ-----」 



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