「日向君…ごめんなさい。リコちゃんに見てる様に頼まれましたのに……」
「気にしないで下さいよ。最近、如何したんですか。目、隈酷いですけど」
「ん−……ちょっと、ね。それよりリコちゃん未だかしら。ちゃんと集まってると良いのですけれど…」
「ま、目利きは保証されてるし。つか、今日はもしかして」
「リコちゃんのお買い物に付き合うお約束してますの。私も新しいボールペン買いたかったですし一緒に…て日向君?如何かなさいましたか?」
「いや。お!カントク帰って来たな」
「ぁ、リコちゃん」
「先輩っ!今日も綺麗!流石私の姫っ」
「リコちゃん、皆様が引いてるわ?」
「もうそろそろアンタ達も慣れなさいよ。私と姫の秘め事」
「いやいや!表現可笑しいぞ!?」
走って来るや否や俺を突き飛ばして貴女に抱き着くカントク。
頬に触る仕種は厭らしく、部員全員ドン引きだが気にしない。
寧ろエスカレート仕出すから始末に負えない。
貴女に入部届けを見せながら、今回の新人の説明。
『キセキの世代』の出身校の奴が一人いるらしく、気分が乗っているカントクに良かったですね−とふんわりと笑う。
あ、凄ぇ綺麗な顔。
「取り敢えず、明後日顔合わせするから。今日は解散!」
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