▼ 03
「じゃあ…ね。行って来ます。緑間君」
「気を付けろよ?」
「はい。緑間君も…お身体、気を付けて下さいね」
「あぁ」
「…また…」
「また」
…
……
………-----
大きく大きく、手を振ってやった。
俺も高校生になった。
笑顔、見せてやった。
久し振りに、中学の美術室…覗いて見ようか?
貴女がいた瞬間。
俺の定期に入ってる、一枚のヒマワリの花。
同じ様に飾られている。
不意に、その淡いタッチに…指で触れてみた。
「…っ…く…ひ…ク…」
決して下なんか向かない。
向いてなんかやらない。
空を見上げなきゃ、落ちてしまう。
言ってただろう?
貴女は、ふてぶてしくしている俺が好きだって…。
でも、落ちるモノは落ちるんだって。
会いたくて。
兎に角、会いたい-----。
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