03



「じゃあ…ね。行って来ます。緑間君」


「気を付けろよ?」


「はい。緑間君も…お身体、気を付けて下さいね」


「あぁ」


「…また…」


「また」












……
………-----









大きく大きく、手を振ってやった。
俺も高校生になった。
笑顔、見せてやった。
久し振りに、中学の美術室…覗いて見ようか?

貴女がいた瞬間。

俺の定期に入ってる、一枚のヒマワリの花。
同じ様に飾られている。
不意に、その淡いタッチに…指で触れてみた。









「…っ…く…ひ…ク…」









決して下なんか向かない。
向いてなんかやらない。
空を見上げなきゃ、落ちてしまう。
言ってただろう?
貴女は、ふてぶてしくしている俺が好きだって…。


でも、落ちるモノは落ちるんだって。


会いたくて。


兎に角、会いたい-----。





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