▼ Last
消しにくいモノって、この世にはごまんとあって。
けれども、躍起になって消そうとしたら、取り返しがつかなくなる。
だから、ゆっくりゆっくり消していくんだ。
例えば、淡く淡く…最初から淡いモノならば。
ゆっくりゆっくり普通の消しゴムで。
消したくなくても、消さなくては。
「届いた一通」の手紙。
宛先は俺。
綴られている、貴女の温もり。
もう、二年以上経つか?
「お久し振りです」
「お元気ですか?」
今日会えるって事、頭に叩き込んで。
指折り数えてた。
もういいのだよ。
躍起になって消さなくても。
今度はハッキリと描いて行こう。
ポスターカラーで。
淡さなんてない。
ハッキリと、俺を現してくれる色で。
もう、色エンピツは仕舞っておこう。
な……?
貴女と笑ってる今が、在る------。
fin…xxx
2012/07/27:UP
梅雨明け宣言、真夏に向かい夢を籠めて。
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