Key of Life17(18/43)




---あれ?お姉ちゃん。如何したのよ。


---貴女に…頼みがあるのよ。


---頼み?アタシに出来る事だったら良いわよ。なぁに?




---##name1##お嬢様がね、北洋の売店でアルバイトをするそうなのよ…。だから、極力、あの男には近付けないで欲しいの。


---あの男って…。外山先生?って言うか、何で緋櫻さんが北洋に…。もしかして、新しい売店の店員って…緋櫻さん!?ちょっと待ってよ。幾らアタシでも、外山先生を売店に近付けないっていうのは…難しいわよ。


---そこを何とか!必要最低限でお願い出来ない?##name1##お嬢様、ようやく平穏な日々を送っているのよ。貴女だって、あの男の所為でお嬢様がああなったのは知っているでしょう!?


---けど…未だ外山先生は…


---藤吉様と上手くいきそうな今、あの男が出て来ると厄介なのよ。##name1##お嬢様をあれ程迄に追い込んだくせに、のうのうと生きていて…私は許せないわ…ッ!!



お願い、魅佳(ミカ)…##name1##お嬢様の担当だった貴女なら、あの男がどれ程迄にお嬢様を苦しめたか判るでしょう?


これ以上…お嬢様を苦しめたくはないのよ。お願い、北洋で働く貴女にしかお願いが出来ない事なの。


---それは……判るわよ。けど、藤吉先生は知らないんでしょう?緋櫻さんが北洋で働く事は。


---えぇ。変に反対されるのが目に見えているからって…。


---解った。阻止出来る部分はやってみる。けど、アタシは正直反対なんだからね。


外山先生だって、十分キズ付いてるんだから。
それに、まだ想い続けてる……。
憶測にしか過ぎないけれどさ。

ぁ、キャッチ入っちゃった。じゃあ、またね。お姉ちゃん。












外部は、俺を置いたままで風景が進む。
その時の俺は、確かにオマエを風化させ様と躍起になり、無表情を作る。






けれど………。










あれ以来、俺はとても涙脆くなってしまった。

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