ろーく…Uside.… 「すみ、ま……せ……っ、ふ…ぐす…っ」 「ねぇ、どうして泣いてるの?」 「だ、…て……」 「不安?恐怖?僕が怖い?」 「違う!違…っ、でも…迷惑……」 「君さぁ、迷惑の意味知ってるかい?」 「……っ、ひ……く、」 「他人の行為などがもとで、不快な思いをしたり、不利益を被ったりすること。またはその様(サマ)の事を指すんだよね。 残念だけれど、そんな事、これっぽっちも感じてはいないよ。寧ろ楽しくて仕方ない。 僕は楽しい事が大好きさ」 「私、楽しい人間では、ない…です…」 「君はだろう?僕自身が楽しいからそれで良いんだ。君の心境なんて知った事じゃないし、寧ろ無視されてる事に怒るべきじゃないかい? 残念だけど、僕は自分が楽しければそれで良い」 君の気持ちだなんて知った事じゃない。 そう言う癖に、私が放つ全ての事柄を飲み込んだらしいこの方は、私の後ろ髪を掴むと、無理矢理に顔を上げさせた。 涙でぐしゃくしゃの頬を自らの掌で拭い、有ろう事か口唇が降って来た。 初めての経験で心音だとか脈だとか追い付かず、更には私の気持ちも追い付かず、だが…涙はしっかり止まりそうだ。 「止まったみたいだねぇ、涙」 「……すみま 「だから要らないよ、その言葉。それより、似合う言葉をxxxなら知ってるだろう?」 「……ありがとう、ございます…」 「そうそう。知ってるじゃないか」 幼い子供をあやす様に、この方は掴んだ髪から今度は髪を撫で、また私から涙を誘う。 私の頭には、如何すれは元の世界に戻れるだろうか、その考えから、いつの間にか既にこの方に如何すれば役に立つ事が出来るかしら、だなんて…無い頭で必死だ。 「ヒソカさん…」 「何だい?」 「如何すれば、良いですか…」 「そうだねぇ…取り敢えず、寝ようか」 勿論、一緒にね。 目を細め、頷く頃には横抱きにされて仕舞っていた…。 Fin…xxx prev back |