ため息、一つ。愚痴、一つ。
肩をポンっと叩かれたかと思ったら「じゃ、世良くん明日までによろしくね!」と俺に満面の笑みを向けながら有里さんは去って行った。
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「あぁあぁぁー 赤崎の誕生日プレゼントってどうすりゃ良いんだよ!!」家の真ん中でそう叫びながら俺は頭を抱えて、座り込んだ。
今日、帰り際に有里さんに声をかけられたので、そのまま世間話をしていたら急に赤崎への誕生日プレゼントの候補を挙げて欲しいと依頼されてしまったのだ。
その後もブツブツとつぶやきながら誕生日プレゼントを考えていたら小腹が減ってきたので「何か食べるものないかな」と思いキッチンに向かうとカップラーメンが目に付いたので食べることにした。
「……はぁ。」
やかんに水を入れ、火にかける時にため息、一つ。
「……はぁ。」
カップラーメンのフィルムを外す時にため息、一つ。
「どうして、俺がこんなに悩まなくちゃいけないんだ……」
沸騰したお湯を注いでる時に愚痴が一つ。
ため息と「明日までに誕生日プレゼント案って言われても…」「そもそも、赤崎って何が好きなんだ?」なんてぶつぶと独り言を繰り返していたら、気づいたら「ピッピッピッ…」と“3分”でセットしたタイマーがけたたましくなっていた。
とりあえず、ラーメンが伸びる前に食べちゃおう。考えるのはその後だ。
** あとがき **
久々のお話がこんな小ネタで申し訳ないです。
でも、久々に書けて良かった。ちょっとうまく言えないけど、私的には嬉しいです。
色々あるけど、もう少し頑張っていけたら良いなぁ。
最後まで読んでくれてありがとうございます!
最後にちょっとだけおまけ(笑) 良かったら、最後まで読んでやってください。
----翌日
「あっ、有里さーん!!」
朝一、たまたま有里さんを見かけたので、俺から声をかけると「おはよう、世良くん!」といつもの優しい笑顔であいさつをされた。
「あぁぁ、おはようございます!」とあいさつをそうそうに済ませ、「あの…昨日お願いさらた例の件なのんですが…」と周りをキョロキョロしながら小さな声で話しかけると有里さんは何か思い出したような顔をしながらポンっと叩くと「あぁ、あれ!さっき、椿くんと宮野くんから良い案を貰ったから大丈夫!ありがとう、世良くん!」とほがらなかに微笑みながら俺の脇を優雅に通り過ぎていった。
恨む相手は間違っていると分かってはいるが、椿と宮野を恨みそうになった。
俺のあの時間を返してくれ!!
2013.01.14
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