歩行者優先


練習も終わり帰り道、道の端で何を聴いて帰ろうかと考えていると「…プップッ」と小さくクラクションを鳴らされた。
俺のどこが邪魔なんだよ!と思いながら振り返るとそこには赤崎の車があった。

「…んだよ、赤崎!俺のどこが邪魔なんだよ!!」

「どこがって?もう、世良さんの存在自体が邪魔じゃないですか」

「相変わらず…ムカつくな、本当に!でも、俺のこと送ってくれたら許す」

「何で、俺が世良さんを送らなきゃ行けないんっすか?めんどくさい。じゃ、お疲れッス」と言い残すと赤崎はスーッと車を発進させた。

「あぁ、アイツは本当、ムカつく!!」と心の声を遠退きつつある車に投げつけると、ピタッと車は止まった。

「…俺の声、まさか聞かれた!?」とビクリとしていると、運転席から「…早く乗らないと置いてきますよ」とちょっとキレ気味の赤崎の声が響いたので俺は急いで助手席へと向かった。

何だかんだ言っても、いつも送ってくれる赤崎は最後はやっぱり良い奴だなって思いながら「ありがとう、赤崎!!」と感謝を伝えながら助手席に座るのと同時に「世良さん…どうせさっきまで「ムカつく」とか言ってたんッスよね?本当、現金ッスね」と言葉を投げかけられた。

…やっぱり、赤崎は本当にムカつく奴だ。




** あとがき **

本当に突破ザキセラです。
思い浮かんだものをリハビリを兼ねてツラツラっと書いてみました。

「山なし・オチなし・意味はなし」の三拍子がビックリするくらい揃ってしまいましたね。って、いつもかww

最後までありがとうございました!!

2012.01.15



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