サッカーバカの12月24日


仕事の区切りがつき、ふと時計を見上げると針はとっくにてっぺんを超えていてもうすぐ25時になろうとしていた。
日付が変わった今日「12/24」は天宮杯 準々決勝のが行われる日だった。
ここ数年は3回戦は愚か2回戦で負けることもあったので、8強に残っている「今日」が俺はたまらなく嬉しかった。

明日も早いし、忙しくなるのことは目に見えていたので早く帰って寝なくちゃいけないことは分かっていたが“遠足前日の子供”の様に胸が高鳴ってしまって、どうも眠りにつく事はできそうになかった。
自分で自分を笑いそうになってしまったが、それならばとことん仕事をして仮眠室で少し休めば良いやと思い、自分にカツを入れてもうひと頑張りしようと!としていた時にフラフラと達海が部屋へと入ってきた。

「達海、まだ起きてたのか!?…大丈夫か?」

「あっ、俺!?俺は試合前はいつもこんなんだろ?だから大丈夫だよ。あんがと。それより、ゴトーこそこんな時間までココに居て大丈夫かよ?」

「仕事してたらさ、帰るタイミング逃しちゃって…」とおどけながら伝えると笑いながら達海は「あんま根詰めてやってっと、有里みたいにぶっ倒れちまうぞ」と言いながら俺にドクターペッパーの缶を渡したかと思うと「うん。ま、とりあえず野郎2人だけだけど…カンパーイ!!」と勝手に始め、俺に持たせた缶に達海自信が持っている缶をコツンとぶつけると美味しそうにグビグビと呑み始めた。

俺は呆気にとられながらも「達海、準決勝進出の前祝いか?ちょっと早いだろ…」と言いながら缶を開けようとしていると「ゴトー、いつからそんなにサッカーバカになったんだよ…んじゃ俺、寝るわ」との言葉を残して達海は千鳥足で自室へと戻っていった。

そんな達海を目で追いながら言われた意味を考えていると、達海の姿が見えなくなる間際にやっと意味が分かり、妙になんだか少し恥ずかしくなってしまった。



** あとがき **

久々にしっかり書きました。
最後まで読んでくださって本当にありがとうございます!!

あんま、ゴトーさんぽくないかな?…スミマセン。
上手く書けてないとしても、それでもゴトーさんもタッツミーも大好きです♪

あと、ガッツリなクリスマス話じゃなくて申し訳ないです…きっと、そーいうの期待してた人も居るかもしれないですよね…

……最近、「天宮杯」ネタ続きでスミマセンww

とりあえずHappy Merry Christmas☆ミ


2011.12.24



加筆修正しました!
2012.02.21



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