互いの知らない過去


閲覧要注意!!
…ちょっぴりエロチックです。気持ち程度ですが激しめのキスとかしちゃってます。
あと、会話文が多めです。苦手な方はご注意を!!
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2人でベットに入ってから少し経ったとき、起きてるんだか起きてないんだか分かんないような曖昧な声で「堺さん…まだ、起きてますか?」と世良に声をかけられた。

「うん?世良…どうした?」半分寝かかってたから、俺も曖昧な声で世良にそう返した。

「9月がもうすぐ、終わっちゃいますね……」

「なんだよ、急に。でも、そうだな。リーグ戦も佳境に突入したし、一年の終わりを感じはじめるよな。」

「そうッスね。でも、俺が言いたいことはそういうことじゃないッス。」

「……なにが言いたいんだよ、はっきり言え」

「…堺さんの背番号の「9」月が終わっちゃうのが俺は寂しいッス。」

「はぁ?アホか。んな事で悩むな」

「だって、俺の「20」はいつになってもカレンダーになる月はないです……」

「月になる事はないけど、毎月「20」日はお前の日にすれば良いんじゃねーの?」

「…堺さん、それ良いッスね!!」

「よく分かんねーけど、なんか嬉しそうで良かった。明日も早いしもう、寝るぞー」と声をかけると世良は「あっ!!!!」と大きな声を上げながらガバッと布団をはいで上半身を起こした。

「んだよ、世良!!でかい声、だすなよ」と声をかけながら俺も上半身を起こした。

「ってことは…9月20日は堺さんと俺の日なんですね!!」

「まぁ、お前の理論でいくとそーなるよな」

「なんか、良い日ッスね♪」

「……俺にはよく分かんねーけどな」

「……堺さんって記念日とか忘れて付き合ってる人とかに怒られそうなタイプッスね」

「どうせ、そうだよ!!…何か悪いか!?」

「あっ、いや…男っぽくて良いッスね。俺は逆でそういうのすっごい好きで、気にしちゃって…付き合う人に気持ち悪がられたりばっかでした……」

ふと、その言葉に世良の顔を覗き込むと世良はちょっと泣きだしそうな顔をしていた。
俺は「…ハァ」と小さくため息をつくと、そっと世良に口づけた

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「あっ、いや…男っぽくて良いッスね。俺は逆でそういうのすっごい好きで、気にしちゃって…付き合う人に気持ち悪がられたりばっかでした……」

そう言いながらふと、顔を上げると堺さんと目が合った。そして、そのまま顔が近付いてきて口唇が塞がれた。

最初は軽いキスだった。そのまま終わりだろうとちょっと気を抜いた瞬間に堺さんの舌が不意に入ってきた。

そんなことはないと思っていたので、ちょっと激しめのキスに動揺はしたけど、キスに酔いしれるうちになんだか堺さんに「今が大切で過去のことなんて考えるな」と言われているような気がしてきて、不安な気持ちがなくなって優しい気持ちが胸を満たしていった。

ちょっと息苦しいなと感じ始めた時、フワリと堺さんから解放された。

ちょっとだけ肩で呼吸をしていると不意に額にキスをされた。急いで堺さんの顔をみようと思ったけどもう、そこには堺さんの顔はなくて「世良!明日も早いし寝るぞー」と俺に背を向けるように横になろうとしていた。

俺もそれに続いて布団に潜り込んで、堺さんに腕を回してギューと抱きついた。

「暑い…世良、暑いから離れろ……」

「嫌です。今日はこのまま寝ます!!おやすみなさい!!」





** あとがき **

……なんで私はこの話を9/20前に思いつかなかったんだろうw
こんなにもサクセラデーにぴったりな話はないだろうww

……自分、どこまでも残念すぎるw

さておき、今年のサクセラデーに絡めた更新はこれをもって終了としたいと思います!!

私に幸せを運んできてくれたサクセラデーに感謝、感謝です!!

1つでも読んでくださった方々にも本当に感謝、感謝です!!!!

2011.10.10



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