「0→1」
会話文が多めです。苦手な方はご注意を!!
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「あっ、王子!おはようございます!!」
「ふわぁ〜 おはよ…バッキー」
「王子、眠そうッスね。それになんだか疲れてるんッスか!?」
「バッキーは意外と観察力が鋭いんだね。僕は知らなかったよ」
「…ありがとうございます。…なんかあったんすか?」
「なんかさ、愛されるのに疲れてきたら昨日、付き合ってた彼女に別れを切り出したら揉めちゃってさ。それが朝までかかっちゃたんだ。」
「王子でも上手く扱えない女の人って居るんですね……」
「世の中そんなに簡単には出来てないよバッキー。でも、これだけはやめられないからね。次は「愛す恋」が久々にしたいんだ」
「俺は愛されたいし、愛したいッス。王子の世界は深くて俺にはまだ分からないッス……」
「ハハッ、バッキーは可愛いね。僕はそんな恋じゃ、燃えなくてつまらないよ」
「いたいけな椿にくだらいこと吹き込むな…吉田!!」
その声の方に振り向くとタッツミーが仁王立ちしていた。まぁ、振り向かなくとも「吉田」なんて呼ぶのはタッツミーしかいないから、はなから分かっていたけど。
「タッツミー、いい加減その「吉田」で呼ぶの、やめてくれない?」
「ヤダね。お前が俺の度肝を抜く、面白いプレーをしたらみんなみたいに「王子」って呼んでやるよ」
「ハハッ、それまた難しい問題だ。そもそもタッツミーを満足させるようなプレイヤーなんてこの世に居るの?」
「……お前が本気だせば俺の想像なんて超える面白いことおきんじゃねぇーの?」
その言葉を聞いたとき、久々に自分の中でメラッと燃える何かを感じて熱くなった。
久々のこの感じ…これって恋の始まりに似ている気がした。
タッツミーの顔を見るとニヤリと笑いながらも、全てを見透かしている様な目で僕を見ていて、その目を見た瞬間に確信へと変わった。
今、「愛す恋」が始まった。
** あとがき **
会話文がメインのお話でなんだか、スミマセン。
好きなバンドの歌をヒントに作ってみました。
本当はタッツの発する言葉に翻弄してる、ジノタツを書こうとかと思っていたのですが…
考えても考えても出てこなかったので、ちょっと考えを変えて↑のようなお話になりました。
王子もこーやって考えながら書くと難しいッスね。
もっともっと王子関連増やせると良いな。
2011.10.10
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