君のが良い


このお話は「(16巻)#157」夏キャン・セリーがゴールキーパーをしている練習試合の始まる前をちょこっと妄想して書いてみたお話です。
なので、そんな場面を想像して読んでいただけると幸いです。
こういうネタは苦手・嫌いっという方はお気をつけください。
あっ、湯沢くんは出てきますが喋ってないです!スンマセン!!
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「ねぇー ドリさぁああぁーん!!」

夏キャンプ2日目、監督発案の練習試合前、急に世良から声がかかった。

「ドリさん、俺…次の練習試合でゴールキーパーになったからグローブ貸してください!!」

「俺のか?世良の手に合うかな?ちょっと待ってろ……」
と俺はピッチの隅に置いておいた自分のグローブを急いでとりに行こうとしたら、俺の後ろを世良がちょこちょことついてきていた。

ピッチの隅で世良の手にグローブをはめてはみたが、どうしても俺のグローブでは世良の手には大きすぎて使い物になりそうになかった。
それでも世良は「ドリさんので試合に出る!!」と意地を張っていたが、「それじゃ試合にでれてもゴールキーパーの仕事はできない」と世良を諭し、世良も渋々それを受け入れ、膨れっ面で俺のグローブを外していた。

俺のがダメなら…と俺は沢山の人の中から湯沢を見つけ出し、事情を説明し、グローブを貸してもらった。

「(グローブをした手をグーパーしながら)湯沢、ありがとう!!ドリさん、湯沢…いってきます!!!!」と世良は元気よくピッチの真ん中へと走って行った。

湯沢のグローブは俺のよりはフィットしていたが、それでもまだ世良には少し大きいように見えたが世良が気に入っているようだったので俺は何も言わずにそのまま笑顔で送り出してやった。

横に居る湯沢に目をやるとちょっぴり嬉しそうな自慢したげな目で俺を見ているのが分かったが、俺はその目線を軽く無視して、世良のコーチングを堪能するべくゴール裏へと足を進めた。







** あとがき **

某所でドリさんの使用グローブ詳細を見たときに不意に「あっ…夏キャンの世良が使ってるグローブはドリさんのじゃない…」って思ったら、↑の流れが頭に浮かんだのでそのままお話にしてみました。

…作ってる途中でチームの用意した備品だと気づきましたが、妄想だから良いやーとそのまま書き進めちゃいましたw

……お粗末さまでした。

2011.08.28



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